今年の2月にウェブデザイン技能検定3級を受検し、合格した経験をもとに、私が行った試験対策をご紹介します。
はじめて受検される方は、勉強方法や試験当日の状況など、何かと不安かと思います。
でも、大丈夫です!今からご紹介する方法で勉強すれば、合格できると思いますよ。
実際、私は、この方法で勉強して、見事に一発合格!しかも、満点に近い点数を取れました。
しっかり試験対策し、体調を整え、当日、落ち着いて検定試験にのぞめば、合格証書を手にし、ウェブデザイン技能士の資格を取得することができるでしょう。
では、勉強方法をご紹介します。しっかり試験対策されてくださいね。
検定試験の概要や、試験当日の状況なども、ご紹介します。お役に立てれば幸いです。
ウェブデザイン技能検定の概要
ウェブデザイン技能検定の概要は、下記の通りです。
①ウェブデザイン技能検定とは
ウェブデザイン技能検定は、厚生労働大臣指定試験機関の特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が主催する、Web業界において唯一の国家試験です。
検定試験は、1級~3級の3つの等級で実施。合格者は、3級・2級は都道府県名または試験機関代表名で、1級は厚生労働大臣名で合格証書が与えられ、「ウェブデザイン技能士」の国家資格を取得できます。
②試験内容と合格基準
試験内容と合格基準の概要は、下記の通りです。
- 学科試験:筆記試験(マーク方式)、70点以上/100点
- 実技:課題選択方式、70点以上/100点
インターネット概論、ワールドワイドウェブ(WWW)法務、ウェブデザイン技術、ウェブ標準、ウェブビジュアルデザイン、ウェブインフォメーションデザイン、アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン、ウェブサイト設計・構築技術、ウェブサイト運用・管理技術、安全衛生・作業環境構築の中から計25問(時間は45分)
※多肢選択法(4択)、または、真偽法にて回答
ウェブサイト構築(ウェブサイトデザイン、ウェブサイト運用管理)
※作業1~6の中から5問を選択し、各設問の指示に従い、作業を実施(時間は60分)
※試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること
③合格率
3級の合格率は、おおよそ下記の通りですが、実施回により前後します。
出題傾向に変化があり、過去問題にないような問題が出ると、合格率も下がります。
参考までに、1級の合格率は10~20%、2級の合格率は40~50%くらいのようです。
3級:60~70%
私が受検した平成28年度第4回は59.1%、その前の第3回は79.4%でしたので、実施回により、開きがあるようです。
④受検資格
1~2級は、制限がありますが、3級は、実質、誰でも良さそうです。
3級:ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者
⑤受検費用
平成29年度第3回試験から、実技試験は、35歳未満は減免されるようになりました。
3級:学科: 5,000円、実技: 5,000円 (35歳以上)、3,000円(35歳未満)
⑥受検の申込み
主催団体のホームページから簡単に申し込めます。
インターネット or 郵送での申込み
※その他、不明点は、ウェブデザイン技能検定の主催団体であるインターネットスキル認定普及協会のサイトにて、ご確認ください。
試験対策(勉強方法)
実際に、私が行った試験対策です。この勉強方法で、十分、合格できます。
毎年、似たような問題が出るので、過去問題で、パターンをつかむとよいかと思います。
特に、実技試験は、その傾向が強いです。
学科試験は、過去にない問題も出やすいので、どちらと言うと、学科試験の方が難しく、合格基準に至らず、再度、学科試験のみを受検される方も多いようです。
入手できる問題だけでも、すべて正解できるように、繰り返し解いて、勉強しましょう。
①ウェブデザイン技能検定の関連サイトでの学習
下記、2つのサイトに掲載してある過去問題や練習問題を活用し、学習しました。
- 検定試験の主催団体のサイト
- 過去問題集の出版社のサイト
検定試験の主催団体であるインターネットスキル認定普及協会のサイトです。
過去3回分の過去問題と練習問題が掲載されています。
但し、過去問題には、学科試験、実技試験ともに解説はありません。
実技試験は、解答も試験素材データも掲載されておらず、問題のみが掲載されています。
どうやら、本格的に勉強したい人は、主催団体や関係者が出版しているテキストを購入しないといけないようです。ちゃっかりしてます…。
仕方がないので、このサイトに掲載している過去問題は、学科試験は、解答を丸暗記、実技試験は出題傾向を見るのに活用しました。
なお、練習問題には、試験素材データや解答、解説もあります。
過去問題集の出版社である富士通エフ・オー・エムのサイトです。古いですが、1回分の過去問題(平成25年度第4回)が、掲載されています。試験素材データや解答、解説もあります。
解説まで、しっかり読み込んでおきましょう。
②ウェブデザイン技能検定のテキストでの学習
上記、ネットに公開されている情報だけでは、内容が身に付きにくいですし、応用問題や新規問題に対応できそうにないので、数あるテキストの中で、比較的、お手頃価格である2つテキストを購入して、学習しました。
これにより、内容を深く理解し、過去に出題されていない問題にも、いくつか対応できたように思います。私が受検した平成28年度第4回は、過去問題にない設問が多かったので、これで勉強していて、助かりました。
- ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック:1,296円(税込)
- ウェブデザイン技能検定3級対策問題集:1,944円(税込)
学科試験は、上記、試験内容と合格基準に記載した出題範囲の項目ごとに、必要な知識とサンプル問題(解答・解説付)がついています。
過去問題の解答を丸暗記しても納得性に欠けますが、これを読むことで、必要な知識を体系的に理解できます。また、過去に出題されていない問題でも、正解できる可能性が高まります。
実技試験は、試験に必要な技術をポイントに分けて解説しています。公開されている過去問題に、解答や解説がないだけに、このポイントは、しっかり読んでいた方がよいかと思います。
検定試験時の注意事項などについても書かれています。
なお、テキストは、ウィネットで購入できます。Amazonなどでも売っていますが、古いものしか扱っていないようです。最新版を購入された方がよいかと思います。
ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック同様、学科試験は、出題範囲の項目ごとに、練習問題と解答とワンポイント解説があります。
実技試験は、試験概要と練習問題、ワンポイント解説という構成になっています。
練習問題は、素材データも提供されているので、本番同様の練習ができます。
その他、模擬学科試験問題と解答・解説もあるので、学科試験の試験対策の補充ができます。
こちらも、ウィネットで、最新版を購入できます。
試験当日の概要
試験当日の概要は、下記の通りです。
- 持ち物:受検票、身分証明書、筆記用具、時計
- 会場の状況:長机に二人掛け
- 試験要領:学科試験の後に、休憩を挟んで、実技試験を実施
身分証明書は、運転免許証、パスポート、学生証、社員証、その他公共機関発行の顔写真付身分証のいずれか1つが必要です。
会場に時計はありますが、よく見えない位置だと困るので、念のため、腕時計は持って行っていた方がよいかと思います。
会場によって異なるかもしれませんが、私が行った会場では、パソコンが置いてある長机に二人ずつ座って試験を受けました。パソコンは、指示があるまで、触ることはできません。
学科試験は15分前、実技試験は30分前から試験説明がありますので、試験開始の30分前までには、試験会場に入室する必要があります。それ以降は、入室できません。
試験説明時に、パソコンの動作確認を行います。指示通りに確認を行いますが、操作に戸惑い、パニックになっている方がいました。わからないことがあったら、焦らず、手を挙げて、確認しましょう。ちなみに、そんなに難しい操作ではありません。
学科試験は45分、実技試験は60分です。一定時間経過後(開始30分?)は、退室できます。
学科試験の終了時間から実技試験の試験説明までの休憩時間は30分です。
合格発表
試験結果は、後日、本人宛に郵送で送付、また、インターネットスキル認定普及協会のホームページにも、合格者の受検番号を掲載されます。
試験の翌日に、同サイトにて、学科試験の解答の公表がありますので、学科試験を自己採点し、実技の状況を考慮すれば、おおよそ検討はつくのではないでしょうか。
以上が、ウェブデザイン技能検定3級の試験対策になります。
無事、合格することを願っております。