「世間知らず」という言葉を、よく耳にしたり口にしたりします。
しかし、世間知らずとは、具体的は、どういう人のことを言うのでしょう。
世間知らずとは、文字通り、「世の中のことをよく知らない人」のことを意味します。
しかし、実際には、どういう行動を取ると、そう判断されるのか、疑問に思いませんか。
なんとなく、苦労知らずの箱入り娘・息子を想像し、お金持ちのお嬢さん、お坊ちゃんのイメージしますが、そうとは限りません。
また、世間知らずを改善するには、どうしたらよいのでしょうか。
世間知らずの特徴と直し方をご紹介します。
世間知らずの特徴
あなたは、世間知らずと言われたことがありますか。
また、周囲に、そう感じる人はいませんか。
世間知らずとは、どういう特徴を持つ人のことを言うのでしょう。
世間知らずの特徴を５つご紹介します。男性・女性問わず、共通した内容です。
自分は、世間知らずなのか、診断にも使えます。確認してみましょう。
１．礼儀作法になっていない
世間知らずの、まず、一つ目の特徴は、『礼儀作法になっていない』です。
挨拶ができない、敬語が使えない、目上への態度が悪いなど、社会生活を円滑に過ごすための最低限のマナーが守れない場合に、世間知らずと思われます。
悪びれる様子のなく、周囲を不快な気分にさせる様子を見て、世間知らずと判断されるのです。
人として、社会人として、最低限のマナーは、知っておくべきであり、守るべきです。
２．一般常識がない
『一般常識がない』のも、世間知らずの特徴の一つです。
社会生活を送る上で、世の中の大半の人が認識している知識や判断力がなく、頭をひねるような言動で、周囲を驚かせます。
漢字の読み書き、簡単な計算、時事ネタや流行しているものなど、普通に暮らしていれば、知っているような知識や、人への接し方など、その内容は多岐に渡ります。
義務教育の学習を疎かにしたり、親のしつけに原因がある場合が多いと言えます。
また、世の中の動きや状況に興味がなかったり、狭い閉鎖的な世界で暮らしていると、一般社会とのずれで生じ、世間知らずになります。
「こんなことも知らないの？」、「普通、こんなことする？」、「よく、そんなこと言えるよね」と、周囲が首をかしげるような言動を、平然としてしまうのです。
３．一般的な感覚とズレがある
世間知らずの特徴には、『一般的な感覚とズレがある』というのもあります。
金銭感覚や、話の内容や行動、人への接し方など、その内容は、人それぞれですが、一般的な感覚とズレているのです。
裕福な家庭に生まれ育ったり、人と接する機会が極端に少なかったり、特殊な職業に就いているなど、世の中の平均的な暮らしから外れている場合に、ズレが生じることが多いです。
そのズレを認識した時に、人は、世間知らずと感じます。
４．年齢相応の知識・経験がない
『年齢相応の知識・経験がない』のも、世間知らずの特徴の一つです。
子供など、年齢が低い場合は、知識や経験がなくても許されます。
しかし、ある程度の年齢になると、年齢相応の知識・経験を求められます。
それが、明らかに、不足している場合に、世間知らずと判断されます。
これは、周囲に依存し、自らの判断で行動するといった人生を送ってこなかった場合に起こりやすいです。
親が、子供が、自ら判断し行動すべきことをに手を貸したり、親の望みを子供に強要するなど、過保護に育てられた場合に、世間知らずになりやすいです。
５．知識や経験の範囲が狭い
世間知らずの特徴には、『知識や経験の範囲が狭い』という特徴もあります。
生まれ育った土地から出たことがない、社会人経験ないなど、行動範囲が狭い暮らしをしている場合に、このような特徴を持ちます。
他には、特殊な職業に就いている場合も、世間知らずになりやすいです。
芸能人、スポーツ選手、職人、芸術家、他には、教師を含め、公務員などが該当します。
社会全体としては、会社員が多いため、普通の会社員なら、当然、知っていること、経験していることが不足している場合に、世間知らずと判断されるのです。
世間知らずの直し方
では、世間知らずを直すには、どうしたらよいのでしょうか。
改善するには、どう対策すればよいのでしょう。
世間知らずの直し方をご紹介します。改善・克服にお役立てください。
１．様々なことに興味を持つ
世間知らずを直す、まず、一つ目の方法は、『様々なことに興味を持つ』です。
世間知らずを克服するには、まずは、世間の様々なことに興味を持ちましょう。
今、どういうことが話題になっているか、アンテナを張りましょう。
また、興味を持ったこと、疑問に思ったことは、さらなる情報を収集してみましょう。
自分が知らない世界を少しずつなくし、見識を広げましょう。
２．様々な経験をする
世間知らずを直すには、『様々な経験をする』ことも必要です。
経験することで、知識以上ものを得られます。
興味があること、今までしたことがないことなど、積極的に経験しましょう。
経験こそ、人生における財産です。
お金や物は、人から奪われることがあっても、経験は奪われることはありません。
その経験が、知識や判断力につながり、人間として成長させます。自信にもなります。
３．様々な人とコミュニケーションを取る
『様々な人とコミュニケーションを取る』ことも、世間知らずの改善につながります。
限られた時間・人生の中で、自分が経験できることは限られます。
しかし、他人の経験を知ることができれば、知識を広げることができます。
一つ一つの出会いを大切にし、出会った相手から、様々なことを吸収しましょう。
出会いが少ない場合には、習い事をしたり、ボランティアに行ったりと、自ら、人がいる所に出向きましょう。
本を読むことも有効です。読書から、様々な人の知識・経験を吸収しましょう。
４．周囲に頼らない
世間知らずを克服するには、『周囲に頼らない』で、自主性を身に付けることも大切です。
自ら判断し、行動して、得られた知識・経験は、血となり肉となって、その後の人生に影響を与えます。
人から与えられた知識では、実感が湧かないので、すぐに忘れがちです。
また、自ら行動することで、行動力や自信もつきます。
自分の人生は、自ら判断し、行動して、生きた情報・経験を身に付けましょう。
５．周囲への気遣いを意識する
世間知らずを直すには、『周囲への気遣いを意識する』ことも大切です。
世間知らずと判断するのは、周囲です。
周りの人は、相手の言動や態度から、その判断をするのです。
その際、周囲への気遣いがないのは、相手を不愉快にし、すぐに、世間知らずの烙印を押されるでしょう。
そうでなくとも、社会生活を円滑に送る上で、周囲への気遣いは必須です。
自分のことばかりを優先するのではなく、周囲への気遣いができてこそ、立派な大人、社会人と言えるでしょう。
いかがでしょうか。以上が、世間知らずの特徴と直し方です。
どういう人が世間知らずなのか、また、改善するにはどうすればよいのか、理解できたでしょうか。
少しでも、お役に立てたのなら、幸いです。
世間知らずにならないように、様々な経験をし、いろいろなことを身に付けていただければと思います。
世間知らずに関係なく、その方が、充実した人生を送ることができますしね。
