日頃、よく耳にしたり、使ったりする『親不孝』という言葉。
辞書で意味を引いても、ピンとこないのではないでしょうか。
具体的に、どんなことをしたら、そう思われるのでしょう。
自分は、親不孝者なのか、孝行者なのか。
疑問に思ったことはありませんか?
そういう方のために、親不孝者の特徴をご紹介します。
親不孝者の特徴
親不孝者とは、どんな人なのでしょうか。
親の期待を裏切る人のことなのでしょうか。
世の中の常識や標準から逸脱する人のことでしょうか。
子供だからって、親の言いなりになる必要はありません。
みんなと同じような人生を送る必要もありません。
では、親より先に死ぬことが、親不孝なのでしょうか。
私は、以下のような特徴を持つ人が、親不孝者と考えます。
その特徴である5つをご紹介します。
1.無視する
親不孝者の、まず、一つ目の特徴は、親を『無視する』です。
会わない、話さない、言うことを聞かないなど、親の存在を認めない、無視するのは、親不孝者の特徴の一つです。
自分の血を分けた子供から、存在を無視されたり、忘れられるのは、辛いものです。
いくら問題がある親とは言え、この世に誕生し、その後、生きるのに、少なからず、何かお世話になっているのではないでしょうか。
少なくとも、その親がいたからこそ、自分がいるのです。
人生を楽しむチャンスを与えてもらったのです。
しかし、世の中には、子供にとって害になる親もいます。
中には、子供の健康や命を脅かす親もいます。
そういう場合は、距離を取ることも必要です。
そうではなく、少しでも恩を感じているのであれば、極力、親子の交流を図りましょう。
自分の考えと合わない場合には、きちんと説明すればよいのです。
2.心配や迷惑ばかりかける
親不孝者の特徴には、『心配や迷惑ばかりかける』というのもあります。
人間誰しも、お互い様。心配や迷惑をかけたり、かけられたりするものです。
しかし、それが度を越え、心配や迷惑ばかりかけるのは、親不孝と言われても仕方がないかもしれません。
学校に行かない、働かない、非行に走る、元気がない、病気ばかりする、他人に迷惑をかけるなど、親の心配の内容は様々です。
他には、大人になっても脛をかじり続ける、問題のある相手と付き合う・結婚する、といったことも、心配や迷惑の原因となるでしょう。
結婚しない。結婚しても子供がいない。というのも、心配されるかもしれません。
しかし、防ぎようのないこともあります。努力しても、どうしようもないこともあります。
一人の人間として、自由に生きる権利もあります。
心配や迷惑をかけても、単純に、親不孝とは言えないこともあります。
子供の不適切な行動により、心配や迷惑をかけたのか。
それにより、親不孝と、そうでないのに境界線があるのではないでしょうか。
3.悲しませる
親不孝者には、親を『悲しませる』という特徴もあります。
期待を裏切る、親が望まないことをする、犯罪を犯す、親より早く死ぬなど、親を悲しませる理由は様々です。
しかし、これも、防ぎようのないこともあります。
努力しても、どうしようもないこともあります。
親子と言えども、価値観の違いもあります。
そういった場合には、単純に、親不孝とは言えないこともあります。
しかし、自ら命を絶つのは、親不孝者です。
子供に命をもたらした親にとって、その命を放棄するほど、辛いものはありません。
4.大切にしない
親を『大切にしない』というのも、親不孝者の特徴です。
親が元気なうちは、まだよいですが、お世話になっておきながら、親が病気や高齢になっても労わらないといのは、親不孝と言えるでしょう。
こういう人は、されることが当たり前で、感謝の心がありません。
自己中心で、思いやりのない人間です。
これは、甘やかした親の責任もあるかもしれません。
また、中には、感謝の気持ちはあるけれども、照れくさくてできないという人もいるかもしれません。
しかし、思っているだけでは、相手には通じません。
この手のタイプは、自分を変えない限り、後悔することになるでしょう。
5.恩を仇で返す
親不孝な人の中には、『恩を仇で返す』という特徴もあります。
恩を受けながら、暴言を吐いたり、暴力をふるったり、親に危害を迷惑ばかりかける。
これは、確実に、親不孝者でしょう。
最近は、些細なことでカッと来て、親を殺す子供います。
恐ろしい世の中です。
一時の感情にままに行動すると、後悔することになります。
自分の受け止め方に間違いや勘違いはないか、また、お互いにとって、もっと良い方法はないか、もっと、物事を冷静に受け止めましょう。
よくわからない時やどうしても相手を許せない時は、誰かに相談したり、あえて時間や距離を置くことも必要です。
いかがでしょうか。以上が、親不孝者の特徴です。
現時点では、親不孝かもしれない。
でも、これからの生き方、言動で、名誉挽回できます。
「ありがとう」、「ゴメン」の一言でも、心が救われることもあります。
自分は親不孝と感じる方は、少しでもいいから、親孝行をしてみませんか?
何も、大げさなことをしなくても構いません。
今の自分にできることでいいのです。
「いつか」、「そのうちに」と言っている間に、チャンスを失うこともあります。
後悔のないようにしましょう。
『孝行のしたい時分に親はなし』です。
なお、「自分は、親に世話になっていない」、「親に迷惑ばかりかけられた」と、恩を感じていない方は、無理に親孝行する必要はありません。
「恩を返したい」、「親孝行したい」という気持ちが少しでもあるのなら、しておきましょう。