先日、ひょんなことから、沖縄出身の友人から、紅型(びんがた)模様のスマホケースを作って欲しいと依頼されました。
聞けば、紅型とは、沖縄の伝統工芸とのこと。
もともと大和絵(平安時代以来の伝統的な様式による絵画)を描いているので、「まぁ、なんとなるかなぁ」と軽い気持ちで受けたものの、紅型がどういうものか、よくわかりません。
そこで、ネットで紅型の勉強から始めることに。
早速、どんな模様があるか調べていたところ、ある図柄を見て、あることに気づいたのです。
大和絵を描いている時に、常々、「なぜ、水を渦を巻いたように表現するのだろう」と思っていたのですが、その謎が、紅型を見ることで解けたのです。
「あっ、これは、蛇 or 龍を表現しているんだ!」
大和絵や、和柄の流水紋は、水を渦を巻いた線で表現されていたので気付かなかったのですが、紅型の水の表現には、頭や鱗らしきものがあるではありませんか!
「ということは、他の模様も、何かを意味しているのでは?」
と思い、目についたのが松竹梅。
早速、ネットで検索してみると、予想通り、松竹梅は、龍(or 蛇)の下記状態を表していると言っている方を見つけました。
松:とぐろを巻いて、頭を立てている姿を横から見た状態
竹:まっすぐに伸びた状態
梅:とぐろを巻いた体に頭をうずめて寝ている姿を上から見た状態
「じゃぁ、紅葉も?」
好奇心に駆られ、調べてみると、瀬織津姫という封印された女神であり、龍神である水の神様を表す植物の一つが紅葉であることがわかりました。
つまり、水も松も竹も梅も紅葉も、すべて龍であり蛇。
それは、封印された龍神であり、瀬織津姫を表しているのです。
「ということは、上下逆さまの図柄にも意味がある?」
単に、上下に関係なく、生地を使いやすいように、柄を上下にしていると思っていたのですが、それすらも疑わしくなってきました。
すると、突然、メッセージを受け取りました。
“この世には、裏と表があり、裏と思っていたものが表であり、表と思っていたものが裏である。そして、善なる者が悪とされ下になり、悪なる者が善となり上に立つのが今の世の中。”
「では、四季がない沖縄の伝統工芸の柄に、季節を表現する梅や紅葉があるのは、なぜ?」
「しかも、夏や冬を表すものがないのはなぜ?」
次々と浮かぶ疑問に、またしも、答えが…。
“上下がひっくり返り、元の姿になった時には、穏やかな春や秋のような平和な世界になる。”
「そのためには?」
“消された、隠された文化に目を向けること。
そうすることで、遠い昔に日本を守っていた神にパワーが戻り、戦わずして平和が手に入る。”
”消された、隠されたのには意味がある。
日本は、言霊、数霊、音霊、型霊、色霊の国。昔の文化は、それに基づいている。”
瀬織津姫は、弁財天とも言われています。
弁財天と言えば、芸術・文化の神です。
なるほど、文化で世の中を変えるとは、瀬織津姫様らしいやり方であり、平和主義である日本人にはピッタリな方法ではないでしょうか。
遠い昔、沖縄を含め、日本を守っていた龍神。
昔の人は、その消された、隠された神様を忘れないように、また、表舞台から去った後も、親しんだ神のご加護があるようにと、文化の中に隠したのかもしれません。
自然の中に神を見出し、それを形にし、模様にし、後世に残したのでしょう。
これは、伝統模様だけではないと思います。
伝統的な歌や楽器、芝居、伝説、おとぎ話、祭り、しきたり・風習など、あらゆる文化の中に、隠すことで生かしていると思うのです。
文明開化により、日本には様々な文化が入り、私たち日本人は、世界の文化や新しい文化に心を奪われ、古来より大切にしてきた、私たちの伝統的な文化は消えつつあります。
それは始めからそうなることを意図され、仕組まれ、踊らされた結果なのではないでしょうか。
様々な文化に目を向けることを、決して、否定しているのではありません。
自分たちの文化にないものを知るは、自分たちの文化をより知ることにも繋がります。
しかし、日本の大切な伝統文化を絶やしてはいけないと思うのです。
日本の伝統文化には、深い意味が込められています。
また、世の中を自分自身を好転させるパワーがあります。
それを日本の地に住まう者が、みすみす無くしてはいけません。
伝統文化が消えつつある今、その文化に目を向けるべきではないでしょうか。
それが、日本、世界を救い、世の中を春や秋のような穏やかな世界にすると信じています。
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