2017年の3月に、Webクリエイター能力認定試験を合格した経験をもとに、私が行った試験対策をご紹介します。
私は、Webに関しては、職業訓練で3か月(実質2か月)勉強した経験のみで、エキスパートを受験し、一発合格しました。試験勉強は、1週間程度でしたが、満点に近い点数でした。
今からご紹介する勉強方法で、試験対策すれば、実務経験がなくても、ある程度、Webデザインについて勉強した人なら、スタンダートから始めなくても、エキスパートで、十分、合格できると思います。
では、Webクリエイター能力認定試験の概要も含め、効率の良い勉強方法をご紹介します。
試験対策のお役に立てれば幸いです。
※内容は、エキスパートを受験することを前提に記載しています。
Webクリエイター能力認定試験の概要
Webクリエイター能力認定試験の概要は、下記の通りです。
1.Webクリエイター能力認定試験とは
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催する、Web業界において最も受験者の多いWebの資格・認定試験です。
Webクリエイターに必要とされるWebサイト制作におけるデザイン知識やコーディング能力を測定・評価します。
認定試験は、スタンダートとエキスパートの2つのレベルで実施され、合格者は、Web利用・技術認定委員会 委員長名で、認定証が与えられます。
2.試験内容
エキスパートの試験内容の概要は、下記の通りです。
ちなみに、私は、実技問題は、テキストエディターのSublime Textを使用しました。
メモ帳やTeraPadよりも、綴りミスの防止や入力時間の削減ができるのでオススメです。
- 知識問題:Webサイトに関する知識
- 実技問題:HTMLの作成、CSSの読込と作成、画像の表示、JavaScriptの読込
デザインカンプによる設問15問、文章による設問5問の計20問。解答は多肢選択方式(4択)
※時間は20分
指示に従い、基本ページ1ページと他5ページ程度の1テーマのWebサイトを制作。
解答は、配布された問題データおよび素材データに基づき、問題文の指示に従って編集を行い、解答データを提出。
※時間は、テキストエディター使用の場合 110分、Webページ作成ソフト使用の場合 90分(但し、公開試験の場合は選択できません。)
※スタンダートは、知識問題はなく、実技問題のみになります。
3.合格基準
エキスパートの合格基準は、下記の通りです。
エキスパート:知識問題と実技問題の合計得点において得点率65%以上
4.合格率
主催団体による公式の合格率は、下記の通りです。
但し、スタンダートとエキスパートの合算なのか、詳細は不明です。
90.8%(平成28年度平均合格率)
5.受験資格
受験資格は、下記の通り、制限はありません。誰でも受験可能です。
学歴、年齢等に制限はありません。
6.受験料
エキスパートの受験料は、下記の通りです。参考までに、スタンダードは5,700円(税込)です。
エキスパート:7,300円(税込)
7.受験の申込み
受験の申込みは、個人と団体(教育機関・企業)とで異なります。
詳細は、主催団体であるサーティファイのサイトにてご確認ください。
試験対策(勉強方法)
試験対策として、私が行った勉強方法をご紹介します。
同じ時期に、職業訓練校の卒業制作とウェブデザイン技能検定試験の勉強もしないといけなかったため、試験の1週間前から行った短期集中型の勉強方法になります。
必要なものは、パソコンと『Webクリエイター能力認定試験HTML5対応エキスパート公式テキスト』です。
このテキスト1冊で、試験対策は、大丈夫です。では、具体的な勉強方法をご紹介します。
1.サンプル問題をしながら、第1章~第9章を部分読みする
効率的に試験対策するため、いきなり第10章のサンプル問題に取り組みます。
本番の試験の手順に慣れながら、テキストを読み込んでいった方が効率的です。
しかし、最初から実力でサンプル問題を最後まで辿りつける方は限られるかと思います。
無理せず、正解例をカンニングしながら進めることをオススメします。
なお、わからなかった所は、第1章~第9章を部分読みしながら、知識の補充を行ってください。
制限時間は気にせず、最後まで行くことを目標に、それをひたすら繰り返します。
2.制限時間内におさめるまで、サンプル問題を繰り返す
最後まで辿りつけるようになってきたら、今度は、時間短縮を目指します。
その際、テキストは、どうしてもわからない時のみ、確認する程度で、基本、テキストには頼らずに、最後まで行けるように、繰り返し練習します。
最初は、最後まで行くのに何時間もかかっていた私でも、繰り返すことで制限時間内におさまるようになりました。諦めずに頑張ってください。
3.テキスト全体に目を通す
ここまできたら、テキストの大部分は身に付いており、改めて読まなくてもよい箇所も多いですが、一通り、テキスト全体に目を通しましょう。
サンプル問題には出てこない所を重点的に読みます。その際、メインの文章だけでなく、補足説明の所も出題されたりしますので、読み飛ばさないようにしましょう。
合格発表
試験結果は、後日、サーティファイWeb利用・技術認定委員会から、試験結果と認定証が送られてきます。試験結果は、総得点率とともに、分野別得点率をグラフ表示されます。
以上が、Webクリエイター能力認定試験エキスパートの試験対策になります。
無事、合格することをお祈り申し上げます。