職場の人間関係がうまくいかないと悩んでいませんか。
「疲れた」「辛い」「辞めたい」と、ストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。
職場の人間関係は、上下関係や利害関係もあり、非常に面倒です。うまくいかないとストレスになります。辛くて、会社に行きたくない、辞めたいと思う方も多いのではないでしょうか。
私自身、長い会社生活の中で、職場の人間関係には、随分、悩まされました。
その経験をもとに、職場の人間関係がうまくいかない人の特徴(理由)と改善方法をご紹介します。
ストレスから解放され、毎日を楽しく過ごせるよう、少しでもお役に立てれば幸いです。
職場の人間関係がうまくいかない人の特徴(理由)
では、まずは、職場の人間関係がうまくいかない人の特徴(理由)をご紹介します。
男性・女性問わず、共通した内容になっています。
職場を見渡すと、いつも人間関係に悩んでいる人と、そうでもない人がいませんか。
その差は何なのでしょう。
人間関係がうまくいかない人の5つの特徴(理由)をご紹介します。
1.良くも悪くも目立つ
職場の人間関係がうまくいかない人の特徴(理由)に、『良くも悪くも目立つ』というのがあります。
人が集まる所で、良くも悪くも目立つと、和を乱すと取られたり、思わぬ嫉妬を買います。
「ルールが守れない」、「身なりが個性的」、「対人関係に壁がある」、「自己主張が強い」などの特徴がある人は、和を乱すと取られやすいです。気をつけましょう。
また、「容姿端麗」「育ちがよい」「仕事ができる」など、優れたものがある人も、嫉妬で、人間関係に悩むことが多いです。劣等感が強い人にとっては、目障りな存在なのです。
2.過度な八方美人・博愛主義者
『過度な八方美人・博愛主義者』も、職場の人間関係がうまくいかない特徴(理由)です。
会社、社会には、育った環境も、価値観も、性格も違う様々な人がいます。
すべての人に好かれようなんて、所詮、無理です。
中には、何も悪いこともしていないのに、無理に相手に合わせてまで、好かれようとする人がいます。それは、無駄な努力に終わることの方が多いでしょう。
そんなことをすると、あなたの個性や魅力を失うことにもなりかねません。
人には相性があります。
あなたのことが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。それは、ごく自然なことです。
変に、人に合わせて、態度をコロコロ変えると、嫌われるもとになります。自分も疲れます。
3.他人の否定や自慢が多い
『他人の否定や自慢が多い』も、職場の人間関係がうまくいかない特徴(理由)です。
誰でも、自分の存在や意見を否定されると、気分を害します。話を聞かないのも同様です。
目の前にいる相手ではなく、いない人の悪口を言う人も、あまり印象がよくありません。
自分も、陰で何を言われているかわからないと思うからです。
また、自慢話が多い人も嫌われます。自慢するということは、自分が他の人より上だと主張するようなものです。そんなの聞いて嬉しい人はいません。
自分では、ただ、楽しいこと、嬉しかったことを話したつもりでも、相手によっては自慢と取られることもあります。注意が必要です。
人間は、自分を尊重してくれる人、そのままの自分を受け入れてくれる人が好きです。
それが感じられない人は、関係を持ちたいとは思わないのではないでしょうか。
4.心配性
職場の人間関係がうまくいかない人は、『心配性』というのも、特徴です。
慎重なことも大切ですが、起きていないことに不安を感じたり、相手の言動を深読みして、被害妄想にかられるのは考えものです。
実際は異なっていても、自分が勝手に想像して、そういう目で物事や人を見ると、そういう風に見えてきます。
これでは、自分から人間関係を悪くしたり、不運を招くことになりかねません。
自分が思っているほど、人は、他の人のことを気にしてません。
また、勝手に心配して、他の人のことを、あれこれ言うのも嫌われます。
自分では親切のつもりでも、相手にとっては、お節介です。
思考が未来を作ります。心配して、悪い妄想をしないように気をつけましょう。
なお、心配性やお節介について、もっと知りたい方は、「心配性を克服する方法」、「親切がお節介にならない方法」をご覧いただければと思います。
5.思い込みが激しい
『思い込みが激しい』のも、職場の人間関係がうまくいかない特徴(理由)です。
インドの寓話の盲目の僧と象のお話をご存知でしょうか?
6人の盲目の修行僧に象の一部分を触らせて、象とはどんな動物か尋ねると、誰もが自分が正しいと言い争いをする話です。
耳、鼻、牙、お腹、足、しっぽなど、それぞれが触った経験により、「扇のようだ」、「蛇のようだ」、「槍のようだ」、「壁のようだ」、「木のようだ」、「縄のようだ」と、自分の正しさを主張します。
誰もが、象の一部を説明するという意味では正しいですが、象の全体像を把握している人はいません。少しの知識で、自分が正しいと、言い争いをしないようにという耳の痛い話です。
人は、自分の価値観や経験から物事を見て、人や状況を判断したりします。
でも、それが正しいとは限りません。
職場の人間関係においても、もっといろいろな角度から判断するように心がけたいですね。
また、謙虚な心も必要です。
職場の人間関係の改善方法
では、職場の人間関係の改善するには、どうすればよいでしょうか。
5つの改善方法をご紹介します。
1.周囲との距離を縮める
職場の人間関係の改善方法として、『周囲との距離を縮める』ことは大切です。
組織の一員である限り、守るべきルールは守り、協調性を持つことも必要です。
あまり個を主張すると和を乱します。
また、人間関係に壁を作りやすい人や、嫉妬心を買いやすい人は、「気さくに声をかける」、「苦労や努力を見せる」、「周囲を頼る」など、自ら心を開き、人に近づきましょう。
素っ気ない態度を取ると、あらぬ誤解を招きます。
2.みんなに好かれようとしない
職場の人間関係の改善方法として、『みんなに好かれようとしない』ことも大切です。
所詮、みんなに好かれるの無理です。また、職場は、仕事をする所です。
和を乱したり、仕事に支障を起こさなければ、気が合わない人と、深入りする必要もありません。それ位、割り切った方が、心の負担が軽くなります。
仲良くする相手は、人を選んだ方が賢明です。
無理はせず、一緒にいて、楽な人といるようにしましょう。
また、話題も、人を見て選ぶようにしましょう。
楽しい話、嬉しい話は、心を許せる人だけにした方がよいかと思います。
3.否定・自慢と取られないように言動に注意する
『否定・自慢と取られないように言動に注意する』ことも、職場の人間関係の改善するのに必要な方法です。
人を否定したり、自慢話をしても、反感を買うだけです。
また、自分では、相手を否定したり、自慢したつもりでなくても、そう取られることもあります。言葉や話の内容、行動には注意を払いましょう。
4.気分転換を図る
職場の人間関係の改善方法として、『気分転換を図る』ことも必要です。
会社や職場の嫌なことばかり考えていると、悪いように物事を考え、余計、人間関係を悪くすることにもつながります。自分自身も、精神共に疲れますよね。
プライベートな時間は、嫌な人のことを考える時間をなくしましょう。
また、気分転換を図り、ストレス解消を心掛けましょう。
ストレス解消法について、知りたい方は、「職場のストレス解消法」を参考にしていただければと思います。
5.環境を変える
いろいろ努力しても、どうしようもない時は、『環境を変える』ことが必要な時もあります。
もしかしたら、その職場は、あなたには合っていないのかもしれません。
他に、したいことはありませんか。諦めていることはありませんか。
もっと、自分にふさわしい仕事はありませんか。
自分の心に向き合い、どういう人生を歩みたいか、どうすれば後悔のない人生を送れるか、考えてみましょう。
人生の転換期に来ているのにもかかわらず、変化を拒んでいると、人間関係の問題など、嫌なことが続いたりします。
場合によっては、職場の異動や転勤、転職を踏み切ることも必要かもしれません。
いかがでしょうか。以上が、職場の人間関係がうまくいかない人の特徴と改善方法です。
人間関係のイザコザは、ある意味、自分を見直する良いチャンスかもしれませんね。
自分の言動を見直し、それでもダメなら、状況によっては、環境を見直すことも必要です。
なお、改善方法では、自分で行動することを前提にしていますが、適宜、人に相談することも必要です。一人で抱え込むと辛いことでも、人に話すことで軽減されることもあります。
その際、相談相手は、選びましょう。
誰を相談相手に選んでいいかわからない方は、「相談相手の選び方」をご覧ください。
少しでも、みなさまの状況が良い方向に進み、円滑な人間関係が築けることを願っています。