断れない性格を直したいと思いませんか。
また、断れない人に困っていませんか。振り回されて、ストレスになっていませんか。
本当は嫌なのに、嫌と言えない人がいます。
また、後先考えず、何でも安請け合いする人がいます。
どうして、人にNOと言えないのでしょうか。
何でも、人の言いなりになっていると、自分のみならず、周囲をも不幸にします。
断れない性格の人の特徴・心理と直す方法をご紹介します。
断れない性格の人の特徴と心理
断れない性格の人の特徴と心理ご紹介します。男性・女性問わず、共通した内容です。
人に頼まれたら、誘われたら、押し付けられたら、嫌と言えない人の特徴と心理です。
同じ「断れない」という状況でも、人により、背景や理由が異なります。
ここでは、7つの特徴をあげています。
自分や身近な相手の断れない性格はどこからくるのか、その背景・理由を把握しましょう。
1.劣等感が強い
断れない人の特徴に、『劣等感が強い』というのがあります。
根本的に、自分に自信がなく、自己評価が低いのが特徴です。
実際、褒められたり、頼られたりといった経験も少ない人が多いです。
そのため、潜在的に、誰かに「褒められたい」、「頼られたい」という心理が働き、頼られると断れないのです。誰かに頼られることで、自分に存在価値を見出しているのです。
また、「いい人と思われたい」、「認められたい」という意識も強い人です。
相手の言いなりになることで、自己評価を上げようとするのです。
2.心配性
断れない性格の人には、『心配性』が多いのも特徴です。
自分が断ることで、相手との関係や、状況が悪くなるのではないかと心配し、断れないのです。
「冷たいと思われるのではないか」、「関係を断たれるかもしれない」、「何をされるかわからない」など、次々と、悪い妄想が広がり、嫌と言えない状況になります。
また、自身が繊細で傷つきやすいため、自分が断ることで、「相手が傷つくのではないか」と気にし、勝手に罪悪感を持つことで、NOと言えなくなります。
神経質で、細かい気遣いができる優しい一面と、取り越し苦労が多い一面を併せ持ちます。
3.優柔不断
『優柔不断』も、断れない人の特徴の一つです。
物事を自ら考える習慣が身に付いておらず、自分で判断を下せないため、周囲に頼ろうとします。自分という軸がなく、依存心が強いのです。
そのため、親や学校の先生、会社の上司など、立場が上の人や、主張が強い人に逆らえません。相手に強く言われると断れないのです。
一見、従順、素直、いい人に見えるため、見上の人などには、可愛がられることも多いです。
しかし、誰かが強く主張すると、コロコロ意見が変わるので、頼りないとも思われます。
特に、断れない上司を持つ部下は、苦労が多く、迷惑な存在と映るでしょう。
4.平和・事なかれ主義
断れない性格の人の特徴には、『平和・事なかれ主義』というのも、あります。
良く言えば、平和主義、悪く言えば、事なかれ主義の人が多いと言えます。
「物事を荒立てたくない」、「自分が犠牲になれば丸く収まる」という心理から、断れないのです。表面的な平穏や体裁を保つために自らを犠牲にするのです。
こういうタイプは、周囲に流されやすく、納得した人生を歩むのは難しいでしょう。
いつか無理が来たり、後悔することになります。
5.淋しがり屋・孤独
『淋しがり屋・孤独』というのも、断れない性格の特徴です。
一人暮らしであったり、友達がいなかったり、会社や家庭に居場所がなかったりして、孤独な人が多いと言えます。また、もともと、一人でいるのが嫌いな、淋しがり屋も多いです。
こういうタイプは、誰かに頼まれたり、誘われると、なかなか断れません。
少々、嫌なことでも、声をかけてもらったことに、喜びを感じます。
また、「嫌われたくない」、「必要とされたい」と、相手に救いを求めます。
誰かに、孤独から救ってもらいたいのです。
6.見栄っ張り
断れない人には、『見栄っ張り』も多いです。
本当は断りたいのに、「小さな人間と思われたくない」、「威厳を保ちたい」、「感謝されたい」など、立場的に上位に立つために、見栄を張ります。
ある程度、地位がある人や、プライドが高い人が、その傾向が強いと言えます。
また、相手の言いなりになることで、「いい評価を得たい」、「気に入られたい」、「得したい」といった損得勘定から、見栄を張り、断れない人もいます。
この手のタイプは、典型的なYESマンと言えるでしょう。
権力や強い者に弱く、それでいて、自分より下、弱い者には、強気な振る舞いをします。
また、そういう人に限って、自分が断れない相手に対し、悪口を言います。
7.お人好し
断れない性格の人の中には、根っからの『お人好し』もいます。
義理人情に厚く、困っている相手、頼ってくる相手をほっとけないのです。
自分が犠牲になってでも、本気で「相手を助けたい」、「力になりたい」と思うのです。
しかし、世の中は、善人ばかりではありません。
中には、人柄がいい人を利用しようとする、不届き者もいます。
過度なお人好しは、損したり、相手に失望して、人間不信に陥ることも少なくないでしょう。
断れない性格を直す方法
では、断れない性格を直すには、どうしたらよいのでしょうか。
長い月日を経て、身に付いた性格を直すには、それなりの時間は必要です。
しかし、日々、意識して生活することで、改善することは可能です。
嫌なことを嫌と言えない状況から卒業しませんか。その方法を5つご紹介します。
1.自分を大切にする
断れない性格を直す、まず、一つ目の方法は、『自分を大切にする』です。
断れない人は、あまりにも、自分を犠牲にし過ぎています。それでは、自分がかわいそうです。
誰かの言いなりになっていては、納得のいく人生を送るのは難しいでしょう。
もっと、自分に優しくなってもいいのではありませんか。
ここぞという時には、自分の心・気持ち・意思を尊重しましょう。
もっと、自由に伸び伸びと生きてみませんか。
2.小さなことから自己表示する
断れない性格を直すには、『小さなことから自己表示する』練習をしましょう。
もっと自分の気持ちに敏感になり、本心を表に出すことに慣れましょう。
「~を食べたいなぁ」、「~をしてみたい」など、日常生活の小さなことでも構いません。
これなら言えると思うことから周囲に伝えることに慣れましょう。
その積み重ねにより、スムーズに自分の意見が言えるようになります。
そして、いつしか、嫌なことをNOと言えるようになります。
少しずつでもいいので、今の自分から、なりたい自分へと近づきませんか。
3.上手な断り方を身に付ける
断れない性格を直すには、『上手な断り方を身に付ける』ことも必要です。
相手の誘いや依頼に、嫌だなと思った時には、相手の気分を損ねない断り方をしましょう。
即答する必要がない場合には、その場で結論は出さないのも手です。
日をおいて、電話やメールで断りましょう。場合によっては、放置もありです。
速攻で断ると、相手の気分を害する可能性が高いです。
その場で、断らないといけない場合には、相手の立場を尊重した断り方をしましょう。
「残念ですが…」、「声をかけていただいて有難いのですが…」、「非常に申し訳ないのですが…」、「またの機会に…」と、相手への気遣いをしましょう。
また、「ここまでなら…」と条件を出し、妥協案を提案するのもよいかもしれません。
4.都合のよい妄想・発言をする
断れない人は、ついつい、物事を悪いように妄想しがちです。
慎重で良い面もありますが、それでは、なってほしくない現実を引き寄せることにもなります。
現実や未来は、思考から作られます。
未来を想像し、それをもとに行動することで、そういう現実を引き寄せます。
せっかくなら、自分に都合のよい妄想をし、断っても大丈夫な未来を招き入れましょう。
何か問題が起きた時は、起きた時に考えればいいのです。
また、言葉にはエネルギーがあります。
「大丈夫」、「私はついている」、「なんとかなる」など、前向きな言葉を発しましょう。
5.好きなことを極める
断れない性格を直す方法として、『好きなことを極める』ことも大切です。
何か一つでも、得意なこと、詳しいことがあることで、人は、自信を持つことができます。
それが好きなことなら、やる気も出るのではないでしょうか。
何かに詳しくなると、話題も増え、出会いも増えます。人としての魅力も高まります。
自分に価値を見出し、堂々と自分の意見が言える、嫌なことは嫌と言える自分になれるのではないでしょうか。
いかがでしょうか。以上が、断れない性格の人の特徴・心理と直す方法になります。
断れないのは、決して、悪いことではありません。長所にも短所にもなり得ます。
自己主張ばかりして周りを顧みない人は、敵を作りやすいです。
それに対し、嫌でも断れない人は、敵を作ることは少ないでしょう。
しかし、それは人畜無害な存在になっても、一目、置かれるように魅力的な存在になるのは難しいでしょう。
人間的に魅力的な存在、また、自分が満足のいく人生を送るには、自己主張も必要です。
自分も周りも大切できる、バランスの取れた存在になりたいものですね。