パワハラ上司

嫌がらせや、いじめ、理不尽な扱いなど、職場のパワーハラスメントに悩んでいませんか。

パワハラが社会問題化して久しいですが、今、なお、なくなる気配はありません。

地位や権力を武器に、部下に、精神的・肉体的苦痛を与えるパワハラ上司。

いったい、どういうタイプがなるのでしょう?何か、傾向があるのでしょうか。

また、毎日、顔を合わせ、自分の仕事ぶりを評価する上司に対し、どう対策すべきでしょうか?

パワハラ上司の特徴と対処法をご紹介します。

パワハラ上司の特徴

パワハラ上司と部下

会社などの職場生活は、上司により、随分と印象や快適度が変わります。

上司に恵まれれば、楽しい職場生活も期待できますが、そうでない時は憂鬱です。

職場生活を憂鬱にさせるパワハラ上司。そのタイプ、性格には傾向があります。

多くのパワハラ上司に共通する特徴を5つご紹介します。

1.劣等感が強い

パワハラ上司の一つ目の特徴は、『劣等感が強い』です。

容姿、生い立ち、学歴、仕事の能力など、何らかに、劣等感を持っていることが多いです。

それだけに、背が高い、顔がいい、育ちがいい、学歴が高い、仕事ができるなど、その劣等感を刺激する部下がいると、いじめや嫌がらせに走ります。目障りだからです。

また、いかにも自分より劣る部下にも、罵倒することで、優越感に浸ります。

パワハラ上司は、自慢が多いのも特徴です。
褒められることが少ないので、自らをアピールしたがります。

一方、悪口や愚痴も多いです。周囲を悪者にすることで、自分を良く見せようとします。

2.物事の本質を見抜けない

パワハラ上司は、『物事の本質を見抜けない』のも特徴です。

基本、仕事ができない場合が多いです。コネや飲みにケーションなど、実力以外のもので、その地位を手にしたケースが多いと言えます。

そのため、仕事上のアドバイスや指摘も、ピントが外れたものが多いです。
本質をつく指摘ができないのです。それで、ミスをした場合は、部下のせいにします。

また、パワハラ上司は、誤字や脱字など、細かいことにこだわります。
ルールや前例にこだわることも多いでしょう。内容に対し、適切な意見が言えないからです。

内容の良し悪しよりも、形式ばかり気にします。また、失敗を恐れ、大きなことはできません。

3.プライドが高い

パワハラ上司は、『プライドが高い』のも特徴です。

上下関係にこだわり、部下が自分に意見するのを許しません。

仕事に関する前向きな意見でも、自分を否定した、バカにしたと捉えます。

パワハラ上司は、上司である自分にひれ伏し、従順な態度を取るイエスマンを好みます。

優秀な部下は、利用することがあっても、認めようとはしません。
パワハラ上司にとっては、自分の価値を下げる、また、地位を脅かす存在だからです。

4.誰かに押さえつけられた経験がある

パワハラ上司の特徴には、『誰かに押さえつけられた経験がある』というのもあります。

子供の頃、親や兄弟に押さえつけられて育った過去があったり、今現在、妻や夫など家族に押さえつけられている場合もあります。

また、会社で、自分よりも上の役職の人に押さえつけられているケースもあります。

その鬱憤やストレスを、自分より立場が弱い相手を押さえつけることで、精神の安定を図っているのです。ストレスを解消しているのです。

そのターゲットにされた相手は、たまったものではありません。

5.権力に弱い

パワハラ上司は、『権力に弱い』のも特徴です。

自分よりも下・弱いの存在には、強気に出るものの、上・強い者には、逆らえません。

出世欲、権力欲が強い一方で、実力がないことを自覚しているからです。

権力者に気に入られようと、どんな理不尽な要求にも答えようとします。
また、褒めたたえ、媚びを売ります。

それでいて、陰では、大悪口を言います。パワハラ上司は、小心者なのです。

パワハラ上司の対処法

パワハラ上司に悩む男性

では、パワハラ上司の被害に遭った場合には、どうすればよいのでしょうか。
解決・改善するには、どうしたらよいのでしょう。

「言い返す」、「攻撃的な態度を取る」などは、火に油を注ぐことになります。パワハラには逆効果です。

パワハラ上司の対処法をご紹介します。

1.劣等感を刺激しない

パワハラ上司の一つ目の対処法は、『劣等感を刺激しない』です。

容姿、生い立ち、学歴など、直接、仕事の内容に関係ないことでも、上司の劣等感、コンプレックスを刺激するような言動、態度は慎みましょう。

何気ないことでも、劣等感がある場合は、曲げて取ったりして、被害妄想になりがちです。

「自分への当てつけに、自慢している」、「自分をバカにしている」と、取られないようにしましょう。上司よりも優れたものがある場合は、特に注意が必要です。

パワハラ上司の劣等感を刺激し、地雷を踏まないよう、細心の注意を払いましょう。
女性は、背の低い男性上司に対し、ヒールの高い靴を履くのも注意が必要です。

2.相手を認める

パワハラ上司の対処法として、『相手を認める』ことも大切です。

パワハラ上司は、自己評価が低いため、認められたい意識が高いです。

誰にでも、何か一つぐらいは、良い所があるのではないでしょうか。
それを見つけ出し、褒めましょう。

几帳面、声がよい、センスがいい、細かい所まで気が付くなど、何でも構いません。
どんなに小さなことでもよいので、何か見つけたら褒めましょう。

また、頼ることも必要です。頼られることは、認められたということだからです。

特に必要がなくても、敢えて頼ることで、相手との関係を良くすることもできます。
こちらの要求に応えてくれた場合には、「ありがとうございました」とお礼を言いましょう。

3.距離を取る

距離を取る』ことも、パワハラ上司の対処法の一つです。

気が合わない、また、こじれた相手に、いろいろ試みても、裏目に出る場合もあります。

そういう場合は、触らぬ神に祟りなしです。必要最小限の接触に留めましょう。

かと言って、無視はよくありません。
上司ですし、挨拶、また、仕事上で必要なコミュニケーションは省略しないようにしましょう。

適度な距離を取っても、状況に耐えれない場合は、異動や転職で、距離と取る必要もあるかもしれません。無理して、体調を崩さないようにしましょう。

4.誰かに相談する

パワハラ問題は、『誰かに相談する』ことも、対処法の一つと言えます。

パワハラ上司は、権力者に弱いという弱点があります。
それを利用し、権力者に相談するとよいでしょう。

但し、パワハラ上司と仲が良かったり、同じタイプの相手は、選ばない方が賢明でしょう。

適度な権力者がいない場合は、身近な信用のおける人物に相談しましょう。

周囲に相談相手がいない場合は、パワハラ問題を扱っている公的機関に相談するのもよいかと思います。あまり、一人で、抱え込まないようにしましょう。

大きな会社では、人事相談室がある所もあるかと思います。相談してみてはいかがでしょうか。

5.訴える

パワハラ上司の対処法として、『訴える』という手段もあります。

しかし、訴えるには、それなりの費用や証拠も必要です。

裁判沙汰となれば、事が大きくなるので、会社相手に戦える気力や体力も必要です。

パワハラ上司への復讐、仕返しに燃え、裁判を起こし、後で、後悔をすることがないよう、よく考えてからにしましょう。

いかがでしょうか。以上が、パワハラ上司の特徴と対処法です。

いろいろと書いてきましたが、嫌な出来事も、何か意味があって起きます。

自分自身を振り返り、何か見直すべきことはないか、点検してみましょう。

仕事の仕方、コミュニケーションの取り方など、何か改善するところがありませんか。

また、あなたには、もっと相応しい所はありませんか。何かしたいことを我慢していませんか。

自分自身の言動、態度、人生を振り返り、見直すことはないか、確認しましょう。
人を変えようとするよりも、自分を変える方が、状況は変わりますよ。

パワハラ上司は、あなたに何かを気づかせるために、人生に登場しているのかもしれません。