「そんなこと、当たり前だ!」、「なんで、お前は、当たり前のことができないんだ!」
私たちは、日頃、『当たり前』と言う言葉を武器に、人を支配したり、されたりしています。
また、『当たり前』という認識から、よく考えずに行動したり、嫌々ながら行動したりします。
さらには、無意識のうちに『当たり前』とし、軽視したり、意識を向けないこともあります。
しかし、改めて考えてみると、『当たり前』とは、何なのでしょうか?
『当たり前』と言われても、漠然としていて、はっきりしないですよね。
辞書には、下記二つの意味が書かれています。
①誰もがそうあるべき、そうすべきと思うこと。また、そのさま。
②普通のこと。ありふれていること。世間なみ。
そう言われても、”ふーん”って感じで、何か釈然としません。
どこまでが『当たり前』で、どこからそうじゃないの???って感じですよね。
ということで、『当たり前』を言霊から意味を探ってみました。
吉野信子さんのカタカムナ48音の思念(言霊)表によると、『あたりまえ』の言霊は下記の通り。
『ア』→ 数霊18 → 感じる、生命
『タ』→ 数霊26 → 分れる
『リ』→ 数霊8 → 離れる
『マ』→ 数霊6 → 受容、需要
『エ』→ 数霊43 → うつる
『アタリマエ』→ 18+26+8+6+43 = 101 → 1+0+1 = 数霊2 → 増える、負
これらから、『当たり前』は、生命は、別離を受容することで繁栄する、あるいは、感じることから離れ、受け身となることで負となることなどが読み取れます。
確かに、生命の繁栄は、別離と受容の繰り返しですし、自分で感じることを捨てたロボット人間では幸せを得ることは難しいでしょう。
なるほどって感じです。
次に、はせくらみゆきさん、深田剛史さん著書の数霊に秘められた宇宙の叡智で、同じく『あたりまえ』の言霊をみてみましょう。
『ア』→ 数霊1 → ものごとの始まり、存在の本質(霊)
『タ』→ 数霊16 → 心に芯を持ち、惑わされない、悪しき流れに飲み込まれない、神へと至る
『リ』→ 数霊45 → 国づくり、志が未来を作る糧、内なる善に奉仕、知識、天然、
『マ』→ 数霊31 → 変化の時、回転、繊細、灰、解答、オアシス、相殺
『エ』→ 数霊4 → 安定しながら四方位に広がる
『アタリマエ』→ 1+16+45+31+4 = 数霊97 → 大事にする、誠実、もったいない、旗揚げ
つまり、『当たり前』は、物事を心(内なる善)を軸に行動することで平安を得ること。
裏返せば、悪しき流れに飲み込まれて行動すると崩壊する・燃え尽きることとも言えそうです。
また、存在の本質(霊)が神へと繋がることを知ることが、平安をもたらすということも含まれているようです。この場合の存在の本質とは、自然界に存在するすべてのものと思われます。
他には、心に軸を持ち、神へ繋がると、この世をオアシスにする国造りに奉仕するということも読み取れます。
そして、『当たり前』とは、それらを大事にすることであり、それらに誠実であることでもあります。
以上から、両方に共通することを要約すると、『当たり前』とは、自分の心を軸に行動することで幸せになること。また、自然の摂理や八百万の神の考え方みたいなものも感じられます。
もっと簡単に言うと、真の自由や自然への畏敬の念を意味すると言えるでしょう。
そして、それらを大事にすることが『当たり前』です。
これって、今の世の中の『当たり前』とは、真逆になってはいませんか?
今の世の中の『当たり前』は、心の軸を放棄させたり放棄することが伴います。
また、自然の摂理を軽視し、便利な暮らしや経済の発展のために、自然環境を破壊しています。
とても、自然界のもの全てに神が宿っているという発想があるとは思えません。
それでは、幸せを得ることは難しいのではないでしょうか。
また、自分を見えない枠に閉じ込め、自由をなくすことにも繋がります。
だからこそ、私たちは、今の世の中で、『当たり前』とされていることに疑うことが必要です。
『当たり前』だと軽視していることこそ、大事なものであり、幸せに繋がるものではないのか。
また、『当たり前』が、見えない枠を作り、真の自由や本当の幸せを奪っていないか。
『当たり前』を疑うことで、今まで見えなかった真実が見えてくるでしょう。
今、私たちが、『当たり前』としていることは、真の当たり前ではありません。
今の『当たり前』を疑い、真の『当たり前』の行動により、真の幸せや自由を手にしませんか。
一人でも多くの方が、そうなることを願っています。