新型コロナウィルスが猛威を振るい、今、世界中の人が不安な毎日を過ごしています。
マスコミは、連日、不安を煽るような報道をし、ネットには真偽がわからない情報が溢れ、それらが、ますます状況を混乱させています。
そんな中で、物を買い占めたり、高く転売する人もいて、情けないやら、悲しいやら…。
日本は和の国。調和の国です。
こういう時こそ、和の精神で、苦難を乗り越えていきたいものです。
しかし、この調和という言葉。
改めて考えてみると、どういう意味なのでしょうか?
調和とは、一般的に、辞書には「全体が程よく釣り合って、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること」と書かれてあります。
では、漢字の成り立ちを見ると、どういう意味が隠されているのでしょうか?
調という漢字は、言と周で構成されます。
言は、上部が、刑罰としての入れ墨をする時に使う把手の付いた大きな針を表す「辛」、下部が、神への誓いの文書を入れる器を表す「口」で構成されます。
つまり、言は、「違反した時は、刑罰覚悟の神への誓いの言葉」を表すのです。
一方、周は、田の中に米がいっぱい行き渡る様子を表すという説や、彫刻を隅々まで施した器・盾を表すといった説がありますが、いずれにしても、「あまねく、ゆきわたる」の意味です。
つまり、調は、「すべてに広く行き渡ることを刑罰覚悟で神に誓うこと」を意味するのです。
では、和という漢字は、どうなのでしょうか。
和は、もともとは「龢」という文字でした。
これは、左側は、束ねた竹で作った笛から出る調和した音。
右側は、穀物がたわわに実った姿を表し、柔らかさを意味しています。
併せると、和は、柔らかな和音。
これから、和は、「仲が良い、争いがない、調和が取れている」という意味を持っています。
つまり、調和は、「すべてに広く行き渡り、平和であることを、刑罰覚悟で神に誓うこと」。
これを違反すると、それなりの報いを受けることになります。
では、次に、調和という言葉には、どういう言霊が宿っているのでしょうか。
吉野信子さんのカタカムナ48音の思念(言霊)表によると、『ちょうわ』の言霊は下記の通り。
『チ』→ 数霊27 → 凝縮
『ョ』→ 数霊4 → 新しい・陽(自発的自然現象)
『ウ』→ 数霊19 → 生まれる・出る
『ワ』→ 数霊7 → 調和
『チョウワ』→ 27+4+19+7 = 57 → 5+7= 数霊12 → 留まる・止まる
これから読み解くと、『ちょうわ』には、凝縮したものから自然と陽が生まれ、調和するパワーがあるようです。
簡単に言えば、一部に偏った状態から広く行き渡るパワーがあると言うことでしょう。
また、それを留める、つまり、維持するパワーが宿っているようです。
次に、はせくらみゆきさん、深田剛史さん著書の数霊に秘められた宇宙の叡智で、『ちょうわ』の言霊をみてみましょう。
『チ』→ 数霊20 → 神の意思なる愛・天・地・家系・健康・敬愛
『ョ』→ 数霊37 → 円満・身体・懐妊・風化・破壊・梅・鉄
『ウ』→ 数霊3 → 一つの完成・ものごとの理・バランスよく調和された形
『ワ』→ 数霊46 → 栄誉・転換期・一対・和・輪・環・反省・廃止・温故知新・冠婚葬祭
『チョウワ』→ 20+37+3+46 = 数霊106 → 愛情・調和・一期一会・究極・邪気・野望
これらから、『ちょうわ』には、神の意思なる愛により、円満にものごとがめぐる働きがあると言えます。
つまり、『ちょうわ』は、愛なくして調和は成り立たないものであり、愛そのものなのです。
以上を踏まえると、『調和』とは「愛により、すべての人が幸せになることを神に誓うこと」。
そして、『調和』には、そのパワーが宿っています。
皆に行き渡らなくて困っているものを、買い占めたり、高く転売するなんて、ありえません。
和、調和の国の住人として、恥ずべき行為です。
そういう行為に走った方は、きっと、遅かれ早かれ、その報いを受けることになるでしょう。
また、日本は、『調和の国』であると同時に、『光の国』でもあります。
日本の国番号は、『81』。
『81』の数霊は、「光」です。
日本は、和の精神で、世界を遍く照らす光の国。
そして、私たち日本人、また、縁あって日本に住む方々は、その光の一つであり、和の精神で、世界を遍く照らすという役目があります。
そのためには、まず、日本という国を『調和の国』『光の国』にする必要があります。
そして、世界の手本となり、光を放つのです。世界の隅々まで光が行き渡るように…。
この度の新型コロナウィルスや、近年、頻繁に起きている災害は、私たちが「和の精神」を思い出すべく、起きているのかもしれません。
くしくも、日本は年号が変わり、『令和』になりました。
『令和』とは、「天から和せよ」と指令が来ていることを意味します。
私たちが「和の精神」に目覚めない限り、今のような苦難は続くのではないでしょうか。
裏を返せば、私たちが、「和の精神」に目覚めれば、苦難を乗り越え、日本、いや、世界を、幸せに満ちた世界にすることができるのです。
そうなるために、今ある苦難に「和の精神」で立ち向かいませんか。
一人でも多くの方が、「和の精神」に目覚めることを願っています。