世の中には、簡単に騙される人と騙されない人がいます。
相手の言葉を無条件に信じ、行動を起こすと、詐欺被害にあったり、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
そこまでいかなくとも、損したり、失望することも多いでしょう。
仕事、恋愛、お金儲けの話、同情話など、何でも信じ込むのは危険です。
どういうタイプ・性格が、騙されやすいのでしょう。
損したり、失望しないために、騙されない方法はあるのでしょうか。
騙される人の特徴と対処法をご紹介します。
騙される人の特徴
簡単に騙される人には、それなりの理由・原因があります。
どういう特徴を持った人が、騙されやすいのか。
すぐに騙される人に、多くみられる特徴を5つご紹介します。
男性・女性問わず、共通した内容です。
自分は騙されやすいのか、診断にも使えます。確認してみましょう。
1.世間知らず
簡単に騙される人の一つ目の特徴は、『世間知らず』です。
世間知らずな人は、相手の言葉を、何でも信じ込みます。
恵まれた環境に生まれ育ち、苦労を知らない場合や、勉強ばかりして世の中のことを知らない場合は、特に、その傾向が強いです。
いくら、学校の勉強ができて、高学歴でも、社会を広く知らない人は、騙されます。
他には、日頃、大きな事件なども少ない、田舎育ちの人も、騙されやすいと言えるでしょう。
世間知らずな人は、騙された経験もなく、疑うことを知らないのです。
世の中は、善人ばかりではありません。悪人もいます。
騙されやすい人は、その意識が薄い、または、欠落しているのです。
2.お人好し
騙される人は、『お人好し』なのも特徴です。
義理人情に厚く、困っているをほっとけません。
自分を犠牲にしてでも、他人のために尽くそうとします。
根が優しく、誠実なのです。日本人の多くが、その傾向が強いと言えるでしょう。
しかし、世の中には、お人好しに付け込み、思い通りに相手を動かそうとする人間もいます。
そういうタイプは、騙される方が悪いと、罪の意識もなく、反省もしません。
お人好しにも程があります。利用されないように注意が必要です。
3.現状に不満がある
騙されやすい人には、『現状に不満がある』という特徴もあります。
愛情に飢えていたり、お金に苦労していたりと、何か、今の生活や自分に不満があるのです。
そのため、それを満たす、おいしい話や甘い言葉に、あっさりと騙されてしまうのです。
自分に足りないものを満たそうとし、騙されるのです。
満たされている人は、うまい話、おいしい話に飛びついたりしません。
物事を冷静に判断し、嘘、偽りを見抜きます。
現状に不満を抱えている人は、冷静な判断よりも欲望の方が勝り、真実が見えなくなるのです。
4.劣等感がある
『劣等感がある』のも、騙される人の特徴の一つです。
生い立ち、容姿、学歴、能力、才能、地位、経済状況など、何かにコンプレックスを持っていることが多いです。
その劣等感、コンプレックスに付け込まれ、騙されるのです。
劣等感がある人は、歯の浮くような褒め言葉、お世辞、社交辞令を真に受けます。
また、自分に服従したり、味方する人を「いい人」と判断します。
また、自分の劣等感を刺激する相手を、否定・批判する人の言葉に共感し、親しみを持ちます。
相手は、うまく取り込んで、利用しようとしているにも関わらず、騙されるのです。
5.孤独
騙されやすい人の特徴には、『孤独』もあります。
孤独で、さみしい思いをしているため、自分を慕ってくれたり、温かい言葉をかけてくれる相手の言葉を信じやすいです。
また、時間を持て余していたり、社会に取り残されたような気分になっていることが多いため、困っている人がいると、ほっとけません。誰かの役に立ちたいという気持ちが高まります。
相談する相手がいないことも多いため、騙されていることに気づく機会も少ないです。
高齢者や、一人暮らしの人、また、周囲に誰かがいても、孤立している人など、愛情や温もりに飢えている人は、要注意です。
騙されない方法
騙されやすい人は、人を見る目がありません。
それに対し、騙す側は、人を見抜き、弱味に付け込むのが上手です。
騙されやすいのを直すには、どうすればよいのでしょうか。
騙されない方法を3つご紹介します。
1.言葉よりも表情や行動を見る
騙されないための、まず、一つ目の方法は、『言葉よりも表情や行動を見る』です。
言葉では、何とでも言えます。心と裏腹なことでも、言おうと思えば、いくらでも言えます。
真実でないことも、さも事実のように話すことも可能です。
得しようとか、気に入られようとか、何かを隠そうとか、何か目的があれば、なおさらです。
しかし、ふとした表情や行動には、真実が出やすいです。
言葉と矛盾した表情や行動をする人には注意しましょう。
電話など、相手の様子を確認できない場合は、ちょっとした間や声のトーンに注意しましょう。
知人の場合は、日頃の言動から、信頼できる人か見極めることも、必要です。
2.言葉の裏を読む
騙されないようにするには、『言葉の裏を読む』ことも必要です。
疑り深いのも問題ですが、騙されやすい人は、疑う気持ちが欠落している傾向にあります。
甘い言葉や、うまい話、同情を引く話、誰かの悪口など、話を聞く際には、話す相手は、何を目的としているのか、想像してみましょう。
お金、地位、評価など、何か目的があるのではないか。
相手の置かれている立場や状況と照らし合わせながら、確認しましょう。
話の相手が得する、また、自分や周囲の誰かが損する、迷惑を被る場合は、特に必要です。
3.重要なことは即決しない
騙されない方法として、『重要なことは即決しない』といのも大切です。
特何かを契約したり、お金を払ったり、人生に関わるような重要なことは、その場では、決めないようにしましょう。
資料に目を通す、インターネットで調べる、周囲の評判を聞くなどして、様々な情報を収集しましょう。また、信頼のおける人に相談しましょう。
詐欺師や、何か後ろめたいことがある人は、結論を急がせる傾向があります。
そういう時には、特に、注意が必要です。
いかがでしょうか。以上が、騙される人の特徴と対処法です。
安易に、相手を信じ、人生を狂わせないように気をつけましょう。
嘘つきや詐欺師は、総じて、口が上手いです。また、心の隙間を見抜き、そこに付け込みます。
騙されないように、注意しましょう。