あなたは、頑張りすぎる人ですか?
私達は、日頃、「頑張ってね」、「頑張ります」といった言葉を、気軽に使います。
しかし、何事も、そんなに頑張らないと、いけないものなのでしょうか。
前向きに努力するという意味では、頑張ることは良いことです。
しかし、無理をすると、いつか、そのシワ寄せが来ます。
ストレスが溜まったり、病気になったり…。
中には、頑張りすぎて、周りに、心配をかけたり、迷惑がられる人もいます。
どういう性格の人が、頑張りすぎるのでしょう。
直すにはどうしたらよいのでしょうか。
頑張りすぎる人の特徴と改善方法をご紹介します。
頑張りすぎる人の特徴
世の中には、何事も、頑張りすぎる人もいれば、いい加減な人がいます。
頑張りすぎる人は、なぜ、頑張ってしまうのでしょう。
手を抜くことができないのでしょうか。
頑張りすぎる人に多い特徴を、5つご紹介します。男性・女性問わず、共通した内容です。
1.責任感が強い
頑張りすぎる人の、まず、一つ目の特徴は、『責任感が強い』です。
仕事でも、プライベートでも、自分の役割をしっかりと果たそうとします。
周囲に、迷惑をかけてはいけない、喜ばせたいと、無理をしてまで頑張ります。
生真面目なのです。
こういうタイプは、物事を成し遂げるためなら、自己犠牲も厭わないところもあります。
何か、失敗しても、自分を責めます。
原因を探り、より一層、頑張ろうとします。自分の努力が足りないと思うからです。
2.ポジティブすぎる
頑張りすぎる人の特徴には、『ポジティブすぎる』というのもあります。
何事にも前向きで、一生懸命に頑張ろうとします。
そして、「努力は報われる」と、固く信じています。
しかし、世の中、そんなに甘くはありません。努力しても、報われないこともあります。
大して、努力もしない、要領がいいだけの人が、おいしいところを持って行ったりします。
それでも、その状況すらも、ポジティブに解釈し、さらに頑張ろうとします。
ひたすら、前に進もうとします。
3.心配性
頑張りすぎる人の特徴には、『心配性』というのもあります。
この手のタイプは、自己評価が低い傾向にあります。
もしくは、神経質で、起きるかどうかわからないことを、あれこれ想像して不安になります。
どちらにしても、最悪の状況や、起きてほしくない未来を想像しがちです。
そして、その不安を払拭するために、頑張ろうとします。
何かしていないと不安な気持ちになるのです。
できる限りの努力をしていないと、心配で仕方がないのです。
何かに打ち込むことで、その不安から逃れようとするのです。
4.負けず嫌い
頑張り屋な人には、『負けず嫌い』という特徴もあります。
勝ち負けにこだわり、負ける自分を許しません。
周囲の注目を浴びるため、また、評価されるために、とことん、努力を尽くします。
これは、プライドの高さから来ていることが多いです。
中には、劣等感から来ていることもあります。
満たされない心を満たすために、勝つことにこだわるのです。
勝つという目的のために、なりふり構わず、頑張るのです。
5.他人を信用できない
頑張りすぎる人には、『他人を信用できない』という特徴も多いです。
自分に自信を持っているため、何でも、自分一人でしようとします。
また、完璧主義者の一面も持ち、小さなミスも許せません。
だから、他人に頼れません。ミスされたら嫌だからです。自分でする方が安心なのです。
結果、一人で多くを抱え込むので、頑張るしかないのです。
頑張りすぎないための方法
頑張りすぎると、無理が来ます。
また、無理して、努力しても、報われるとは限りません。
そうすると、ストレスや疲れが溜まり、病気になりかねません。
うつ病になるのも、真面目、で頑張り屋な人がなりがちです。
ついつい、頑張りすぎるのを直すには、どうしたらよいのでしょう。
頑張りすぎないための方法をご紹介します。
1.余力を残す
頑張りすぎないための一つ目の方法は、『余力を残す』です。
敢えて、「いい加減」「適当」を目指すです。
デタラメなことをしろと言っているわけではありません。ちょうどいい塩梅を目指すのです。
頑張りすぎる人は、100%以上の力を出し切ろうとしがちです。
しかし、そうすると、心身共に、いっぱいいっぱいになります。視野も狭くなりがちです。
人間には、余裕が必要です。楽しむ余裕、物事を俯瞰してみれる余裕が必要です。
余裕があることで、気づくこともあります。思いつくこともあります。
また、一度に100点満点を目指すのも止めましょう。
難易度も高いので無理することになります。また、100点を維持するのもキツイです。
100点を取れたとしても、努力しても100点を取れない相手には、恐怖に映ることもあります。
頑張ればよいというものでもありません。
2.一人で抱えない
『一人で抱えない』のも、頑張りすぎないための方法です。
無理すればできる内容でも、敢えて、人に任せてみることも大切です。
人間、頼られると嬉しいものです。自分を信用してくれていると、相手に好意を持ちます。
また、複数で取り組むことで、一人では達成できないことを成し遂げることもできます。
そうすれば、喜びを共有することもできます。
例え、周りに迷惑をかけないようにとの配慮から、一人で頑張って成果を出しても、認めてもらえるとは限りません。嫉妬の対象になることもあります。
特に、職場などでは、「誰かが成果を上げることは、自分の価値を下げること」とみなされ、疎まれることもあります。
3.ストップサインに敏感になる
頑張りすぎる人は、『ストップサインに敏感になる』ことも大切です。
無理しすぎて、ストレスや疲れが溜まっていませんか。体調に違和感はありませんか。
誰かに忠告を受けたり、足止めにあっていませんか。
どんなに頑張っても、空回りしたりして、物事が進まないことはありませんか。
そういうことが起こるのは、ストップを知らせるためのサインです。
「頑張りすぎですよ」「誤った方向に進んでいますよ」「まだ時期ではありません」と、立ち止まって、自身を見直すことを促しているのです。
頑張りすぎる人は、それに気づかない、また、無視することが多いです。
もっと敏感になりましょう。
いかがでしょうか。以上が、頑張りすぎる人の特徴と改善方法です。
頑張り屋なことは、長所でもあり、短所でもあると言えます。
何でも、度を越すと、正常に状態に戻ろうとする力が生まれます。
無理して、頑張れば頑張るほど、その反動は強いでしょう。
それは、無理に引っ張ったバネが、元に戻ろうとしているようなものです。
何事も、無理せず、ほどほどに。
状況を楽しむ余裕があるくらいで、ちょうどよいのではないでしょうか。
その方が、人生を豊かに有意義に過ごせるのではないでしょうか。