身近に、自慢ばかりする人はいませんか。
たまにならいいですが、毎回、自慢話に付き合わされるのは、うんざりしますよね。
こういう人に限って、他人の自慢話というか、羨ましい話には、イライラします。
なぜ、自慢ばかりするのでしょう。どう対応すればよいのではないでしょうか。
自慢する人の心理と対処法をご紹介します。
自慢する人の心理
自慢話ばかりする人には、どういう心理が潜んでいるでしょう。
その代表的なものを5つご紹介します。男性女性問わず、共通した内容です。
自慢する人の心理をご覧ください。
1.羨ましがられたい
自慢する人の、まず、一つ目の心理には、『羨ましがられたい』というのがあります。
この『羨ましがられたい』という意識は、劣等感が強かったり、日常生活や人生に不満を持つ人に多くみられます。
他人に羨ましがられることで、劣等感や、欠乏感を埋めようをするのです。
重症の場合には、『嫉妬されたい』という意識も強くなります。
相手が嫉妬し、イライラするのに喜びを得ます。
それでいて、自分自身が嫉妬深いため、人の羨ましい話、自慢話は嫌いです。
相手が、そういう話をすると、負けん気を出して、相手より上回る話をしようとします。
2.優越感に浸りたい
自慢する人の心理には、『優越感に浸りたい』というのもあります。
「あなたとは違うのよ」、「自分は、特別な人間だ」ということをアピールしたいのです。
これも、劣等感から来ています。それでいて、プライドの高さも持ち合わせています。
劣等感が強い人は、何かいいことがあったり、人が羨ましがるようなことがあると、必要以上にアピールし、周りに良いイメージを植え付けようとします。
中には、嘘までついて、アピールしようとします。
自分に自信がある人は、わざわざ、アピールしようとは思いません。言わなくても、周囲が認めているからです。自分で言うと、嫌味になる、嫌われると自覚しています。
3.尊敬されたい
『尊敬されたい』というのも、自慢する人の心理の一つです。
会社の上司や先輩、一家の大黒柱など、相手よりも、立場的に上の場合に、威厳を保つために、自慢をします。
そういうタイプは、本当は、自分に自信がありません。
それを隠すために、自慢し、自分の凄さをアピールするのです。
特に、自分よりも、立場的に下の者が優れている場合には、その傾向が強まります。
『馬鹿にされたくない』、『威厳を立ちたい』と、必死なのです。
4.相手に気に入られたい
自慢する人の心理には、『相手に気に入られたい』というもあります。
恋愛や友人関係、仕事の上司など、その相手は、様々です。
『この人に好かれたい』という気持ちから、自慢に走るのです。
「安心感を与えたい」、「認めてもらいたい」、「好感を持ってほしい」と、気に入られたい意識から、相手に相応しい、また、相手の意に沿う人間を演じようとします。
行き過ぎると、かえって嫌われることも忘れ、自分を良く見せることに必死です。
5.喜びの余韻に浸りたい
自慢が多い人の中には、『喜びの余韻に浸りたい』という心理もあります。
自慢というよりも、楽しかったこと、嬉しかったことを、誰かに話し、余韻に浸りたいのです。ルンルン気分を持続させたいのです。
どちらかと言うと、天真爛漫なタイプが多く、相手にどう思われたいとよりは、自分が楽しくありたいだけなのです。
このタイプは、他の人が、何か楽しいこと、嬉しいことを話しても、一緒になって、喜びます。
そして、「楽しい話題は、相手も楽しいに違いない」という想定のもと、自身の楽しいこと、嬉しいことを話そうとするのです。
それを自慢と捉えるかどうかは、聞き手の嫉妬心によるところが大きいかと思います。
自慢話が多い人への対処法
あまりにも自慢が多い人と会話するのは、鬱陶しいものです。
無理して調子を合わせると、疲れることにもなります。
かと言って、あからさまに不機嫌な態度を取ったり、迷惑そうにすると、人間関係にヒビが入ることにも、なりかねません。
自慢する人の気分を損なうことなく、話を終わらせるには、どう対応すればよいのでしょうか。
自慢話が多い人への対処法をご紹介します。
1.早めに相手の欲求を満たす
自慢話が多い人への一つ目の対処法は、『早めに相手の欲求を満たす』です。
自慢ばかりする人には、無視したり、ついつい、素っ気ない態度を取りがちです。
しかし、そうすると、相手は、自分の欲求を満たすまで、自慢しようとします。
そうならないためにも、「よかったね」、「すごいですね」、「流石ですね」など、適当に、喜ぶ言葉を返しておきましょう。
その言葉が欲しいから言っているのですから、早めに対応すれば、相手は満足します。
相手に欲求を満たしてあげれば、後は、こっちのものです。
自慢話に付き合わず、自分のペースを維持しましょう。
2.話を変える
相手の欲求を満たす言葉をかけても、自慢が終わらない場合は、意識的に話題を変えましょう。
「なんか寒くないですか?」、「急に思い出したのですが…」、「最近、体の調子が悪くて…」などど、話題は何でも構いません。
相手が、話を戻そうとしても、屈せず、話をどんどん変えてしまいましょう。
話が、どんどん切り替わると、さすがに、自慢話に戻しにくいでしょう。
また、鈍感な人でも、自慢話を嫌がっていることを察するかと思います。
3.話を強制終了させる
いろいろ試みても、自慢が終わらない場合には、『話を強制終了させる』ことにしましょう。
「トイレに行く」、「電話をかける」、「用事を思い出す」のが無難な方法かと思います。
トイレに行ったふりして、誰かに電話をかけるように電話し、用事があるかのようにして帰るのもありかと思います。
適度に相手に合わせたら、無理して、相手に付き合う必要はありません。
相手に貴重な時間を奪われないよう、早めに切り上げましょう。
いかがでしょうか。自慢する人の心理と対処法です。
自慢ばかりする相手に、お困りの方に、少しでも、お役に立てたら幸いです。