身近に、感謝できない人はいませんか。あなたはどうですか。
ありがとうが言えないことで、人生、随分、損します。
誤解されたり、人間関係をギクシャクさせます。
なぜ、感謝できないのでしょうか。
「ありがとう」と、素直に感謝の気持ちを伝えることができないのでしょうか。
感謝できない人の心理と、ありがとうが言えない性格を直す方法をご紹介します。
感謝できない人の心理
「感謝した方がいいとは、わかっているけど、どうしても言えないのは、なぜだろう。」
「どうして、あの人は、ありがとうと言えないのだろう。」
そんな疑問を持ったことはありませんか。
感謝できない心理(理由・原因)を5つご紹介します。
感謝できない自分、相手の理解を深めましょう。
1.照れくさい
感謝できない人の心理の一つに、『照れくさい』というのがあります。
もともと、照れ屋、恥ずかしがり屋な性格なため、素直に、ありがとうと言えないのです。
そうでなくとも、言い慣れていないと、なかなか、人に感謝を伝えることはできません。
「どう言えばいいのか」、「どう反応されるだろう」とか、いろいろ考えると、タイミングを逃したり、面倒にもなります。
2.負い目を感じる
『負い目を感じる』というのも、感謝できない心理の一つです。
相手の好意や善意、自分にしてくれた行為に対し、「ありがたい」という気持ちよりも、「申し訳ない」という気持ちが勝り、感謝できないのです。
こういうタイプは、劣等感が強く、自分に自信がない人や、人様に迷惑をかけてはいけないと言う気持ちが強い人が多いです。
感謝より罪悪感を持ち、「ありがとう」よりも、「すみません」という言葉をよく使います。
自分では、下手に出ているつもりかもしれません。
しかし、せっかくの好意に、「すみません」では、相手は、がっかりします。
3.プライドが許さない
感謝できない心理に、『プライドが許さない』というのもあります。
誰かに何かをしてもらうことが、自分をみじめにさせるのです。
そして、「余計なお世話だ」、「仮を作りたくない」、「負けを認めたくない」、「舐められたくない」、「威厳を保ちたい」という心理が働き、感謝することを拒否します。
また、相手は「好きで勝手にした」と、自分を納得させます。
プライドが高い、負けん気が強い人に多い心理と言えるでしょう。
特に、男性、ある程度、社会的地位がある人に多いのではないでしょうか。
4.相手を認めたくない
感謝できないのに、『相手を認めたくない』という心理もあります。
感謝しないといけないと思いながらも、相手に対する不満・嫉妬から、感謝できないのです。
「あいつのせいで…」、「義務感でしているだけ」、「自分への嫌味に違いない」、「いい人に見せたいだけの偽善者だ」と、何か理由をつけて、相手を否定し、感謝することを拒否します。
自分では気づいていなくても、潜在的に、拒否していることもあります。
こういうタイプは、相手がいなくなって、始めて、その存在の有難さを感じます。
その時には、お礼が言いたくても言えない、手遅れの場合が多いでしょう。
5.必要性を感じない
感謝できない心理に、『必要性を感じない』というのもあります。
こういう人は、感謝された経験がない人が多いです。
自分自身が、「ありがとう」と言われたことがないので、その必要性を感じないのです。
また、自分の人生に不満や不安がある人も、感謝の気持ちを伝える必要性を感じません。
不満や不安で、視野が狭くなったり、曇ったりして、感謝や喜びが見えないのです。
また、年齢に関わらず、人生経験が浅い・狭いも、感謝の必要性を感じません。
視野が狭く、人の気持ちや世の中がよくわかっていないからです。
「相手の行為は当たり前」、「今の環境は当たり前」と感じ、感謝の気持ちが湧かないのです。
ありがとうが言えない性格を直す方法
感謝できない、ありがとうが言えない性格を直すにはどうしたらよいのでしょうか。
「ありがとう」が言えるか言えないかで、人生は大きく変わります。
「ありがとう」は、人間関係を円滑にし、幸運を招く魔法の言葉と言っても、過言ではありません。それを言わないなんて、勿体ないですよ。自ら、運を逃しているようなものです。
『言霊』という言葉があるように、言葉には霊力が宿ります。
あらゆる言葉の中でも、「ありがとう」は、最強の霊力があると言われています。
物事を良い方向へと導くパワーが強いのです。
感謝を示し、幸運を招き入れませんか。
ありがとうが言えない性格を直す方法をご紹介します。
1.小さな「ありがとう」を見つける
ありがとうが言えない性格を直す方法の一つ目は、『小さな「ありがとう」を見つける』です。
ありがとうが言えない人は、日々の暮らしの中にある、小さな幸運を見つけるのが苦手です。
まずは、感謝すべき対象を見つける感度を上げましょう。
当り前と思っていた中に、また、普段は見落としていた中に、小さな幸せがあります。
こうして生きていられるのも、雨風をしのげる環境で暮らせるのも、ありがたいことです。
世の中には、生きたくても生きれない人や、家がない人もいます。
毎日、どんなに小さなことでもよいので、幸せを見つけ、感謝しましょう。
2.「ありがとう」と言われる人になる
ありがとうが言えないのを直すには、『「ありがとう」と言われる人になる』ことも大切です。
自分自身が、他の人の役に立ち、「ありがとう」と、感謝される人間になるのです。
そうすれば、「ありがとう」と感謝される喜びや、感謝されない寂しさ・怒りを身を持って経験できます。今までの自分の行動を、客観的に見れる機会に恵まれるでしょう。
一日一善を実行してもよいですし、ボランティアに参加してもよいのではないでしょうか。
誰かの役に立つ喜びや、感謝を伝えてもらえる喜びを、積極的に感じましょう。
3.「ありがとう」と言うことに慣れる
感謝できない性格から克服するには、『「ありがとう」と言うことに慣れる』ことも重要です。
そうは言っても、言い慣れていないと、なかなか「ありがとう」という言葉は出ません。
特に、親、夫婦、友達など、今までの自分を知っている、親しい間柄ほど、言えないでしょう。
そういう場合は、まず、通りすがりの人や、お店の店員さんなど、あまり親しくない人から、「ありがとう」と、感謝する練習をしましょう。
慣れてきたら、徐々に親しい人へとシフトしてはいかがでしょうか。
どうしても、面と向かって言えない場合は、メールや手紙で感謝を伝えてもいいでしょう。
ちょっとした贈り物にカードを添えてもいいかもしれません。
4.好きなこと・得意なことを極める
『好きなこと・得意なことを極める』ことも、感謝できるようになるのに、役立ちます。
例え、周囲が自分に何かをしてくれても、自分に自信がなく、物事を悲観的・否定的に見ていては、感謝できる人にはなれません。
また、日々の生活や人生に、喜びを見出せないことには、感謝の心も湧きません。
それを克服するには、自分が喜ぶことをし、得意なことを身に付けることが有効な方法です。
好きなことができる時間には、喜びが生まれます。
また、人間、一つでも、得意なことがあれば、自信が持てます。今はなくても、好きなことを極めれば、自然と知識や技術が身に付き、得意になるのではないでしょうか。
5.人生経験を積む
ありがとうと、感謝を伝えることができる人になるには、『人生経験を積む』ことも大切です。
感謝できないのでは、視野が狭いからです。人は、自分の経験や、価値観から物事を判断しがちですが、視野が狭いと情報量が少なく、物事を正しく捉えることができません。
一度切りの人生です。
一人でも多くの人に出会い、交流し、また、一つでも多くの経験をしましょう。
今まで、見えなかったことが見えたり、感じることができます。人の気持ちに敏感になります。
そうすれば、自然と、人に感謝を伝えたくなるのではないでしょうか。
いかがでしょうか。
以上が、感謝できない人の心理と、ありがとうが言えない性格を直す方法です。
「感謝できない」、「ありがとうが言えない」と、いろいろ悩むよりは、「ありがとう」と言うことに慣れることが大切です。
英語に慣れない人が、外国人に英語で話しかけるのに勇気が入るように、「ありがとう」という言葉も、最初は勇気が入っても、使ううちに慣れます。
何事も慣れです。気負わず、単なる言葉・挨拶と思って、感謝を伝えましょう。