『嫉妬』とは、「自分より優れた者に対する妬み。嫉み、恨み。」
また、「自分の愛する者の愛情が他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。」
辞書で意味を調べると、このように書かれています。
人生を歩む上で、誰しも一度は抱く感情ではないでしょうか。
何をされたわけでもないのに嫉妬し、また、何をしたわけでもないのに、嫉妬される。
こういう関係が成り立つ、厄介な感情である『嫉妬』。
『嫉妬』とは、一体、何なのでしょうか。
また、人は、なぜ、『嫉妬心』を持つのでしょうか。
そのヒントを得るため、『嫉妬』の言霊を調べると、下記のように読み解けます。
「現象が自然と集まり統合する」エネルギーであり、「中に入る力」
「呼吸をゆっくりと整え、邪念を捨て、相手を受け入れ、自身を開花させることで喜びを得る」
「意欲、解明、発火、努力により成就」
つまり、下記のようなことが言えるのではないでしょうか。
- 自分と嫉妬の対象である相手は、陰陽の関係。
それがあれば満たされると感じる、自分にはない、足りないものを相手が持っている。 - 嫉妬を感じる時は自身を省みる時。
- 相手を気づきをもたらす光の存在として受け入れることで、状況は好転する。
- 自分を信じ、心に火を灯し、自分自身の光を外へと放つことで喜びを得る。
※自分が「それが欲しい」と言う意欲があるからこそ、相手が現れ、良くも悪くも目に付き、統合が促される。
※感情のままに嫉妬の炎を外へと向けるのではなく、内へを向かい、相手にあって自分にないもの、相手のようになるにはどうすればよいかを解明する。
※相手は『今までの自分を否定』する存在でもあり、『本当の自分を開花』させる存在。
自分を守るために『自分で作った砦が本当の自分を閉じ込めている』ことに気づく。
※自分を閉じ込める砦を築かなければ、自分はもともと光輝く存在。
自分に希望を持ち、砦をなくし自身の光を放つよう努力することで、願いは成就する。
これらから、『嫉妬』とは、『あなたが心から欲するものを持っている存在』が現れたり、去ろうとした時に湧く感情と言えるのではないでしょうか。
しかし、その時に、嫉妬の炎を外に向けるか、内に灯すかが、運命の分かれ道。
炎を外に向け、相手を攻撃したり束縛しても、自身の心が満たされることはありません。
自身の心に火(炎)を灯し、育て、自分自身の光を外へと放つことで、あなたというオンリーワンの花が咲き、喜びに心が満たされるのです。
言うなれば、『嫉妬心』とは、本当の自分を開花させる種火みたいなもの。
相手の中に種火を感じた時に、心の奥にある魂(本当の自分=内在神)が反応するのです。
それを生かすも殺すも自分次第。
種火を外に抜け、メラメラと立ち上がらせ、やがて燃え尽きるか。
他人が咲かせた花を自分のものとするか。
種火を受け入れ、自身で育て、自分自身の光を外へと放つことで、自身の花を咲かせるか。
どの選択肢を選ぶかは、個人に委ねられています。
誰かに嫉妬心を抱いた時、あなたなら、どうしますか?
この内容が、どなたかのお役に少しでも立てれば幸いです。