退職の意思も固まり、退職時期も検討し終わったら、いよいよ、直属の上司に退職の意思を伝える必要があります。
しかし、伝え方を間違えると、スムーズに退職が進まなかったり、後味の悪い終わり方になり、その後の人生に悪影響を及ぼしかねません。
退職までのステップをスムーズに進め、円満退職し、次の人生のスタートを気持ちよく切りましょう!そうなることを願い、「上司に退職の意思を上手に伝える方法」を紹介します。
上司に退職の意思を上手に伝える方法
①事前準備を行う
スムーズかつ円満な退職には、事前準備が必要です。
上司に、仕事の進捗や引継ぎについて聞かれても、戸惑うことなく答えられるように、『資料やデータの整理』や『業務マニュアルの作成』をしておきましょう。
これらの作業を進めることで、自分の気持ちにも整理がつき、退職への実感が湧いてきます。
これらの作業を進めることで、自分の気持ちにも整理がつき、退職への実感が湧いてきます。
また、それが終わったら、『退職理由の整理』もしておきましょう。
退職理由と言っても、一つとは限りません。自分は、どういう理由で会社を辞めたいのかを羅列し、その思いが強い順に並べてみましょう。
退職理由と言っても、一つとは限りません。自分は、どういう理由で会社を辞めたいのかを羅列し、その思いが強い順に並べてみましょう。
また、それぞれに対し、今の会社では解決不可能なのか確認しましょう。
その際、会社の規定、制度、退職マニュアル等にも、目を通すと良いでしょう。自分の悩みを解決できる制度が見つかったり、上司から、その制度を持ち出された場合にも、どう切り返すか、事前に対策を練ることもできます。
この段階なら、まだ思い留まることも可能です。自分の意思を最終確認する意味でも、行うとよいと思います。
その際、会社の規定、制度、退職マニュアル等にも、目を通すと良いでしょう。自分の悩みを解決できる制度が見つかったり、上司から、その制度を持ち出された場合にも、どう切り返すか、事前に対策を練ることもできます。
この段階なら、まだ思い留まることも可能です。自分の意思を最終確認する意味でも、行うとよいと思います。
なお、上司や人事からの質問や問い合わせにも、矛盾なく適切に答えられるように、『Q&Aの作成』もしておきましょう。
②伝えるタイミングをはかる
上司に、退職の意思を伝えるタイミングをはかることも重要です。
退職の意思を伝えるのは、自分や直属の上司の仕事が一段落した時にしましょう。
自分の仕事のキリが悪いと、キリが良い所までいるように言われるでしょうし、上司が忙しい時に言うと、後回しにされたり、悪いように取られがちです。
自分の仕事のキリが悪いと、キリが良い所までいるように言われるでしょうし、上司が忙しい時に言うと、後回しにされたり、悪いように取られがちです。
また、会社によっては、就業規則などで、退職の意思を伝える時期を規定している所もあります。事前に確認し、特別の事情がない限り、なるべく、それを守るようにしましょう。
しかし、場合によっては、そうもいかないこともあるかと思います。
民法では、雇用の期間を定めがない場合は、解約の申入れの日から2週間を経過すれば、退職可能です。しかし、一般的には、最短でも1か月前までには伝えた方がよいかと思います。
民法では、雇用の期間を定めがない場合は、解約の申入れの日から2週間を経過すれば、退職可能です。しかし、一般的には、最短でも1か月前までには伝えた方がよいかと思います。
なお、上司には、事前にアポ取りしておきましょう。
同僚がいない時を見計らって確認するか、言いにくい場合は、メールで確認しましょう。
同僚がいない時を見計らって確認するか、言いにくい場合は、メールで確認しましょう。
その際、事前には、具体的な内容までは言わない方がよいかと思います。
「仕事のことで、ご相談があるのですが、お時間をいただけないでしょうか」ぐらいに留めておきましょう。あまり詳細まで言うと、相手も身構えますし、場合によっては、わざとズルズル調整を遅らせたり、相談を拒否されたりします。ご注意ください。
③真剣かつ低姿勢な態度でのぞむ
いよいよ、上司に退職を切り出す時は、真剣かつ低姿勢な態度でのぞみましょう。
いくら、今まで嫌な思いをしたり、迷惑をかけられた相手でも、直属の上司が了承し、退職の手続きなどをしてくれない限りは、退職は進みません。
高圧的な態度や、ふて腐れた態度はせず、真剣かつ低姿勢な態度を心掛けましょう。
最後とばかりに、言いたいことを言い、後で後悔することになっても、取り返しがつきません。
最後とばかりに、言いたいことを言い、後で後悔することになっても、取り返しがつきません。
今は、嫌な相手でも、それをきっかけに会社を辞め、その後の人生が、より良いものになったとしたら、良いきっかけを作ってくれた人になるかもしれませんよ。
そうなると信じて、そのような対応をしていた方が、望む未来を引き寄せられます。
そうなると信じて、そのような対応をしていた方が、望む未来を引き寄せられます。
なお、服装は、派手なものや軽々しい印象がするものは避け、きちんとしたイメージがするものにしましょう。
また、相談終了時には、自分のために時間をつくってくれたことに、お礼を言い、退職に向けて手間をかけることにお詫びの言葉をかけましょう。また、手続き等を進めてもらうことを、丁重にお願いしておきましょう。
④退職理由は個人や家庭を理由にする
退職理由は、例え、実際は、上司や会社に問題があるとしても、上司や会社に伝える際には、個人的な理由や家庭の事情などを理由にしておいた方がよいかと思います。
退職理由を会社都合にさせ、失業保険を有利にさせたい、また、最後とばかりに、上司や会社を相手に、不平不満を言っても、揉めるだけですし、後味の悪い終わり方をするだけです。
退職後も、そのことが心に残り、気持ちのよいスタートが切れません。次の転職に影響を及ぼすこともあります。
どうしても、腹の虫がおさまらない場合は、退職後に、ハローワークや、しかるべき機関を通して、会社を訴えるといったこともできます。
但し、証拠が必要かを思いますし、なかなか会社は認めないとは思いますが…。
但し、証拠が必要かを思いますし、なかなか会社は認めないとは思いますが…。
スムーズかつ円満退職を望むのであれば、”したいことがある”といった『個人的な理由』か、結婚、出産、育児、介護、配偶者の転勤、稼業を継ぐと言った『家庭の事情』がよいと思います。
会社によっては、結婚、出産、育児、介護、配偶者の転勤など、やむを得ない家庭の事情で退職した元社員を対象に、本人の希望により、再雇用を受け入れる『ジョブ·リターン制度』を取り入れている会社もあります。
場合によっては、今の会社に戻りたいという気持ちのある方は、事前に、詳細な条件等も確認し、そういったことも考慮した退職理由にしましょう。
但し、最近は、育児や介護に対し、様々な制度を整備している会社もあります。
その制度を持ち出されても、切り返しができるような回答を準備しておきましょう。
いかがでしょうか。
スムーズかつ円満な退職をして、新しい人生を気持ちよくスタートさせていただければと思います。成功をお祈りいたします。