会社を辞めることを決意した男性
会社を辞めることを決意したら、次に悩むのが、退職のタイミングかと思います。
「できることなら、円満退職したい」そう思う方も多いのではないでしょうか。
人生、どこで、どう繋がるかわかりませんし、新しい人生をスタートさせるのに、スッキリした気分で、のぞみたいですよね。

では、自分や会社にとって、最適な退職の時期とは、いつなのでしょうか?
そのポイントを紹介します。

 

 

会社を辞めるタイミング

①自分の体調・転職先を最優先する

自分にとっても、会社にとっても、最適な時期に辞めるのがベストかと思いますが、状況によっては、そうもいかない場合もあるかと思います。
そういう時は、会社よりも、自分を優先させてください。今まで、お世話になった会社に配慮するのも大切ですが、自分のことを守れるのは自分だけです。
『体調を崩している人』『精神的にいっぱいいっぱいの人』『転職先の都合で早く辞めないといけない人』などは、今の会社に遠慮せず、自分を優先させた方が、後悔することも少ないかと思います。今の会社に義理立てしても、それが浮かばれることは、そうそう、ありません。

転職先の都合の場合は、言い出しにくいと思いますが、その際には正直に言わず、体調か家族の事情にでも、しておきましょう。物も言いようです。わざわざバカ正直に言って、相手を不快にさせる必要はありません。

②会社のルールを守る

多くの会社では、退職の意志をいつまでに報告するか、規定にあるかと思います。
それは、上記①のような、特別な事情がない限り、守るようにしましょう。
しかしながら、大きな会社では、規定を守ることを重視しますが、小さな会社では、規定はあっても、状況次第なところ多いかと思います。
それまでの関係が良好であれば、話し合いで臨機応変に対応してくれる場合もあるでしょうし、人手がいなくて困っている場合は、すぐに辞めることに反対されたり、逆に、少しでも給料を払いたくないと、サッサと辞めさせたがる会社もあります。

規定通りとは限りませんので、その辺の覚悟や対策を練っておきましょう。

③もらえるものは、もらってから

急を要さないのなら、『もらえるものは、もらってから』というのも、一つのポイントです。
すぐに、再就職が決まっているのなら、よいかもしれませんが、そうでない場合は、退職後は、生活費の他、多額の税品の支払いなど、何かと、お金が必要になります。また、再就職すると、しばらくは、長期休暇は取りにくい状況になるかと思います。

ボーナスや有給休暇の消化など、思い残すことがないようにしましょう。

但し、会社によっては、ボーナスの日にいなくても、在職日数に合わせて、日割り計算で、前倒しでもらえる会社もあります。会社の規定などには、目を通しておきましょう。

④仕事の区切り・波に合わせる

『立つ鳥跡を濁さず』を守るなら、自分の仕事の区切りや、職場の仕事の波に合わせることが必要かと思います。自分の仕事の区切りの良いところ、かつ、落ち着いて、引継ぎや送別会や退職手続きなどができる、職場の閑散期がベストです。
しかし、これに、振り回される必要はないかと思います。あくまでも「なるべく、そうしましょう」くらいの優先度でよいかと思います。

それよりは、自分の都合で、他に優先すべきことがある場合は、そちらを優先させましょう。
こちらが、一生懸命、気をつかっても、そんなに感謝されることもありませんし、自分がいなくても、会社は、なんとかなるもんです。

⑤年度・事業計画の区切りに合わせる

年度や事業計画の区切りに合わせるのも、一つのポイントかと思います。
会社にとっては、退職に関わる様々な処理もスムーズでしょうし、次期、事業計画や人材の配置・手配を検討するのにも、都合がよいかと思います。
自分にとっても、区切りがよいですし、3月、9月は、一般的に、退職者が多いので、それを狙った求人も多いという利点もあります。但し、競争率も高くなります。
退職後、職業訓練校に行くことを希望する人は、その競争倍率も高くなります。
事前に、ハローワークの情報を得て、希望するコースの開校時期を確認し、人が殺到する時期を避けた開校時期のものを狙うという選択もあります。

なお、職業訓練校に行くと、失業保険が早くもらえたり、時期によっては、延長して支給してもらえるなどのメリットもあります。仲間を得て、心強くもありますし、考えてみてはいかがでしょうか。

以上です。
あと、考慮するとすれば、会社が雇用保険に入っている場合は、『失業保険』のことも確認しておいた方がよいかと思います。失業保険は、年齢や勤続年数などにより支給額、支給日数が変わりますので、少し先延ばしすることで、多くもらえることもあります。
詳しくは、下記ハローワークのサイトにて、ご確認ください。

ハローワークインターネットサービス

また、『年金』を受給するための資格期間は10年間です。もう少しで10年という方は、ちょっと先延ばししてからという考え方もあります。

様々な角度から検討し、自分が一番納得のいく時期を選んでいただけたらと思います。
これからの人生が、より幸せなものとなるよう、お祈りいたします。