頑固な人に、お困りではありませんか?
「聞く耳を持たない」、「我を通す」、「謝らない」など、かたくなで、意地を張る性格の相手と付き合うのは、大変ですよね。
また、自分の頑固な性格を直したいと思っていませんか?
わかってはいるけど、ついつい…。
長年、染みついた性格を変えるのは、難しいものです。
聞く耳を持たない、我を通すといった頑固な性格は、なんとならないのでしょうか。
頑固な人の特徴と対処法(説得する・直す方法)をご紹介します。
頑固な人の特徴
頑固な人は、なぜ、かたくなに意地を張ってしまうのでしょうか?
それには、それなりの理由や原因、背景があります。
それを頑固な人の特徴を通し、ご紹介します。
1.努力家
頑固な人の、まず、一つ目の特徴は、『努力家』です。
頑固な人は、努力や経験を積み、苦労の末、知識や技術を持っていることが多いです。
成果、実績を持っている人も多いことでしょう。
故に、それなりの自信があります。
そこに、ずぶの素人や、初心者が、思いつきでモノを言ったり、自分を否定するようなことを言うと、カチンと来るのです。
「何も知らない奴が何を言うか!」、「ちょっと聞きかじったぐらいで、偉そうに言うな!」と、相手を拒否するのです。
昔気質の職になどが、そのいい例でしょう。
これは、言う側の言い方や態度など、接し方に問題があることも多いでしょう。
2.プライドが高い
頑固な性格の人は、『プライドが高い』のも特徴です。
家柄、学歴、経済状況、職業、地位、才能など、人より自分は秀でていると、自覚がある人に多いでしょう。
そうでない場合は、夫と婦、兄弟姉妹、上司と部下、先輩と後輩など、上下関係にうるさい、保守的な性格の人に多いでしょう。
いずれにしても、自分よりも下の立場の人に、「指示されたくない」、「バカにされたくない」という気持ちから、自分に何か要求する相手に抵抗します。
自分が間違っているとわかっていても、プライドが許さないのです。
相手に従った方がいいと思っても、相手に従う自分が惨めに感じ、素直になれないのです。
3.劣等感がある
頑固な人には、『劣等感がある』ことも多いです。
相手は、心配、あるいは、親切のつもりで言っていても、自分に自信がないため、「バカにしている」、「非難している」と捉え、相手に抵抗します。
何かに負い目や不安を感じているため、心が屈折し、人の親切や前向きな意見・アドバイスも、曲げて取るのです。
また、「弱みを見せたくない」、「バカにされたくない」と意識から、必要以上に大きな態度に出ます。
睨んだり、怒鳴ったりして、相手を威圧します。正論を並べられると負けるので、力や圧力で、相手を制しようとします。
4.疑い深い
頑固な人の特徴には、『疑い深い』という特徴もあります。
基本、「自分が正しい」と思い、それ以外を受け付けません。
自分の知識や経験から物事を判断しようとするので、自分が知らないことは判断しようがないので受け付けないのです。
視野が狭いのです。慎重とも言えるでしょう。
5.束縛を嫌う
頑固な人には、『束縛を嫌う』という特徴もあります。
「自由に生きたい」という意識が強いため、人から干渉されるのを嫌います。
自分の自由を奪い、縛り付ける相手や仕組みを窮屈に思います。
自分に無理してまで、世の中、周り、相手に合わせようとは思いません。
「余計なお世話」と捉え、「自分の人生は自分で決める」と言う意識が強いのです。
頑固な人相手を説得する方法(接し方)
頑固な相手を、無理矢理、動かそうをするのは逆効果です。なおさら、抵抗されます。
では、一筋縄ではいかない、頑固な相手を説得する方法、接し方は、どうすればよいのでしょうか。その方法を3つご紹介します。
1.相手の話を聞き、相手を肯定する
頑固な相手を説得する、まず、一つ目の方法は、『相手の話を聞き、相手を肯定する』です。
一方的に否定されると、誰でも、相手の言う通りにしようとは思わないのではないでしょうか。
それが、頑固な相手なら、なおさらです。
言い争いになったり、無視といった状況に陥るだけです。
そうならないためには、まずは、相手の話を聞き、相手の立場や状況を確認しましょう。
その上で、相手の意見や考え方を肯定しましょう。
相手が間違っていると思っても、否定せず、肯定できる要素を探しましょう。
2.こちらの状況を話す
相手の状況や言い分を確認した後は、『こちらの状況を話す』ことにしましょう。
相手が理解しやすいように、詳細に説明しましょう。
例えば、今、どういう状況にあって、こうしないと、こういう事態になるなど。
怒ったり、批判的な態度にならないように気をつけながら、困っている状況や心配していることを話しましょう。
3.最終判断は相手に委ねる
頑固な相手を説得するには、説得ではなく、『最終判断は相手に委ねる』ことが大切です。
こちらから、取るべき行動を指示したり、無理強いするのではなく、選ばせるのです。
相手に対する要求は、「~してくれると有難い、助かる」くらいに留めておきましょう。
アドバイスは、「~した方がいいかもよ」くらいにしておきましょう。
結論は、その場で、すぐに求めない方がいいでしょう。
相手に考えたり、調べさせる時間を与えましょう。
相手のプライドや劣等感を刺激しないことが大切です。
また、選択の自由を奪わないようにしましょう。
頑固な性格を直す方法
頑固は、決して、悪いものではありません。何事にも良い面と悪い面の両面があります。
「融通が利かない」といった短所がある一方で、「意思が強い」、「筋を通す」といった長所でもあります。
しかし、何でも度を越すと、良くありません。
特に、人間関係を円滑にするには、時には折れることも必要です。
実際、頑固な性格が災いして、人間関係を悪くしている人もいるのではないでしょうか。
頑固な性格を直したいという方のために、その方法をご紹介します。
1.決めつけない
頑固な性格を直すには、まず、『決めつけない』ようにしましょう。
「バカにしている」、「どうせ、~だろう」など、偏見や先入観を除きましょう。
偏見や先入観があると、相手の真意、真実が見えなくなります。
誤解し、物事が、思わぬ方向へと進むこともあります。
相手が何を言おうとしているか、決めつけず、まずは、聞く耳を持ちましょう。
2.状況を把握する
頑固な性格を直すには、『状況を把握する』ことを意識しましょう。
頑固な人は、相手の話を真剣に聞かず、思い込みで、結論を出そうとします。
そうではなく、相手が何を言おうとしているか、相手の状況、言い分を聞きましょう。
その際、「自分が正しい」、「相手が悪い」と言う先入観を持たず、ただ、相手の話を理解することに注力しましょう。
相手が間違っていることを正そうという意識を持ちながら聞くと、相手の言いたいことを誤解したり、話が耳に入りません。
そして、自分の状況や言い分も、相手に伝えましょう。
詳しい状況や考えも伝えずに、相手を非難したり否定しても、相手には伝わりません。
3.結論を急がない
頑固な性格を直すには、『結論を急がない』ことも大事です。
頑固な人は、すぐに結論を出したがる、せっかちな人が多い傾向にあります。
そうではなく、相手の話に納得できない場合には、「考えておく」と言って保留しましょう。
時間をおいて、冷静にあることで、真実が見えることもあります。
また、疑問に思ったことは、自分で調べたり、誰かに聞くことで、納得のいく結論を出すこともできます。
相手の意のままにならず、自分で結論を出すことで、プライドも保てるのではないでしょうか。
いかがでしょうか。以上が、頑固な人の特徴と対処法(説得する・直す方法)です。
頑固な相手・自分に、お困りの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
縁あって、このページに辿り着いた方が、幸せな毎日を過ごせるよう、お祈りいたします。