言葉が足りないばかりに、誤解されたり、損する人がいます。
また、言いたいことが伝わらなかったり、相手を不快な気持ちにさせる人がいます。
人間関係を円滑に保つには、言うべき言葉、省略してはいけない言葉があります。
なぜ、言葉が足りないことになるのでしょう。
そういう自分、また、相手に、どう対処すればよいでしょうか。
言葉が足りない人の特徴と対処法(直し方・付き合い方)をご紹介します。
言葉が足りない人の特徴
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親、子供、兄弟、姉妹、上司、部下、同僚、友達、彼氏、彼女、夫、妻…。
身近に言葉が足りない人はいませんか。
身近な相手が言葉が足りないと、ストレスを感じることも多いのではないでしょうか。
言葉が足りない人には、どのような共通点があるのでしょうか。
その特徴を捉えれば、言葉が足りない理由・心理が見えてきます。
言葉が足りない人の特徴をご紹介します。男性・女性を問わず、共通した内容です。
1.口下手
言葉が足りない人の一つ目の特徴は、『口下手』です。
人と話すのが苦手タイプは、言葉が足りなくなることも、珍しくありません。
もともと、的確に伝えるのが苦手な上、苦手意識から緊張し、肝心なことを言い忘れます。
また、口下手なため、会話を早く済ませようと省略すると、言葉が足りなります。
逆に、理解してもらおうと、長々と説明しているうちに、肝心なことを見失うこともあります。
悪気はないのですが、言葉が足りないという事態に陥ってしまうのです。
言葉が足りないことへの自覚がない場合も多いでしょう。
2.照れ屋
言葉が足りない相手の特徴には、『照れ屋』というのもあります。
このタイプは、褒められても、「ありがとう」とは、素直に言えません。
相手に感謝を伝えるよりも、気恥ずかしい気持ちが上回るのです。
また、挨拶や礼儀が苦手な傾向にあります。きちんとしていることが、恥ずかしいのです。
日頃、自分を大きく見せたり、悪ぶっている人は、なおさらです。
言ったことがない・言われたことがないことへの照れから、言葉が足りない状況にもなります。
3.気遣いが足りない
『気遣いが足りない』というのも、言葉が足りない人の特徴の一つです。
何でも、自分基準で物事を判断すると、言葉が足りなくなります。
「自分がわかるので、相手もわかる」と思っても、各々で、経験、知識、理解度も異なるので、理解できるとは限りません。相手に合わせた会話が必要です。
また、「いちいち、言ってられるか」、「面倒」など、自分の基準で言葉を省略すると、相手を失望させたり、不愉快な気持ちにさせます。
相手が「どういう言葉を求めているか」、「どういう気持ちでいるか」、「どういう状況なのか」など、相手への気遣い、思いやりがないと、分かり合えません。
4.言わなくてもよいと思っている
言葉が足りない人は、勝手に『言わなくてもよいと思っている』という特徴もあります。
それは、親しい間柄において、特に、そういう傾向にあります。
「~だから当たり前」、「言わなくても、わかるだろう」、「言う必要はない」など、勝手に言わないことを肯定しているのです。
”親しき仲にも礼儀あり”です。いくら親しくても、省略してはいけない言葉はあります。
「ありがとう」「ごめんなさい」といった感謝や謝罪の言葉は、その筆頭です。
料理を作った相手に「おいしい」、苦労した相手に「大変だったね」「よく頑張ったね」などの気遣いの言葉も必要です。
その他には、困っている状況なのに、「言っても、理解してもらえない」と決めつけたり、「心配させたくない」と、相手に言わないのも問題です。
事が重大になり、後から事情を聞かされた時には、親しい間柄ほど、傷つきます。
「信用されていない」、「気づいてあげられなかった」と、深い傷を負います。
5.プライドが高い
『プライドが高い』というのも、言葉が足りない人に、多く見られる特徴です。
挨拶をしたり、感謝・謝罪・ねぎらいなどの言葉をかけることが、相手に対する、ご機嫌取りと感じ、自分的に許されないのです。
そして、そういう行為により、自分が、「低くみられる」、「舐められる」ことを嫌がります。
周囲への気遣いをしない、言うべき言葉を言わないことが、自尊心を保つ手段なのです。
こういうタイプは、自分に自信がなく、劣等感が強い人が多いです。
だからこそ、プライドにこだわり、他人にヘコヘコすることを嫌います。
言葉が足りないのを直す方法
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言葉が足りないのは、人間関係を悪くしたり、誤解され、損することも多いです。
家庭や職場、恋愛などにおいても、一言が足りないばかりに問題を生じたりします。
言葉が足りない自分を変えるには、改善するには、どうすればよいのでしょうか。
性格や習慣を変えるのは、簡単なことではありません。
ここでは、3つに絞り、言葉が足りないのを直す方法をご紹介します。
1.感謝・謝罪は、必ず言葉や形にする
言葉が足りないのを直す、一つ目の方法は、『感謝・謝罪は、必ず言葉や形にする』です。
感謝と謝罪は、人としての最低限のマナーです。
親しい間柄や、二度と会わない相手にも、疎かにしないようにしましょう。
お互い、気持ちよく過ごすには、感謝と謝罪は、省略すべきではありません。
一言でもいいので、言葉にしましょう。口にするのに抵抗があるのなら、メールや手紙でも構いません。それが嫌なら、贈り物でもよいかと思います。
何らかの手段で、自分の気持ちを伝えましょう。相手への気遣いをしましょう。
2.「わかるだろう」「当たり前」をなくす
言葉が足りないのを直すには、『「わかるだろう」「当たり前」をなくす』ことも大切です。
価値観、経験、知識、理解度などは、人それぞれです。また、当り前ということはありません。世の中や人の心は、常に変化しており、選択一つで状況は変わります。
また、自分にとって当たり前でも、他の人には当たり前とは限りません。
相手の立場や、その場の状況など、周囲に気を配り、言葉をかけたり、選ぶことが必要です。
独断と偏見で、言葉を省略するのを止めましょう。
3.部分に囚われず、全体や結論を意識する
言葉が足りないのを直すには、『部分に囚われず、全体や結論を意識する』ことも大切です。
口下手や、思い込みの強い人は、話の部分、枝葉に囚われ、肝心なことを忘れがちです。
何かを伝える時は、全体構成を意識の上、結論や重要なことは、なるべく先に言いましょう。
その上で、細かい所を補足しましょう。
そうすれば、伝えるべきことを忘れるのを防止できます。
また、相手にも、何を伝えたいのかが理解しやすいです。
言葉が足りない相手の付き合い方
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言葉が足りない相手がいると、イライラしたり、ストレスがたまりがちです。
かと言って、面と向かって、非難すると、言い争いになりかねません。
また、言ったからと言って、人間、そうそう変われるものでもありません。
では、どうすればよいのでしょうか。
言葉が足りない相手の付き合い方をご紹介します。
1.見本を見せる
言葉が足りない相手の付き合い方としては、『見本を見せる』ことが大切です。
一方的に、相手を批判しておいて、自分も同様の行動をしていては、説得力がありません。
相手に「謝れ」と言う人間に限って、自分は謝らないことって、よくありますよね。
相手の行動を見直してもらいたいのなら、自分から、見本となるように行動しましょう。
言葉が足りない人の中には、言いたくても、どう言えばいいのか、わからない場合もあります。
また、そういう環境におらず、慣れていない場合もあります。
言葉が足りない本人だけでなく、周囲の人間も、見本となる行動が必要です。
それが当たり前の行動で、普通に受け入れられる環境にしましょう。
2.わからないことをあいまいにしない
言葉が足りない相手の付き合うには、『わからないことをあいまいにしない』のも重要です。
わからなくても、面倒だったり、口うるさく思われるのが嫌で、そのままにしがちです。
しかし、それが、後で、言った・言わないの問題になることもあります。
また、言わないと、相手に言葉が足りないことを、気づかせることもできません。
わからないことは確認し、メモを取るようにしましょう。
また、わかりやすいように要約し、相手に確認を取るのもよいでしょう。
どのように伝えればよいのか、相手への見本にもなります。
いかがでしょうか。
以上が、言葉が足りない人の特徴と対処法(直し方・付き合い方)になります。
言葉が足りないことが、周囲を不愉快な気持ちにさせることもあります。
人として、言うべき言葉は、きちんと言うようにしたいですね。
そうすることが、家庭や職場、恋愛など、様々な人間関係を円滑にし、人生をより良いものへと変えることができるように思います。