平成29年7月にユネスコ世界遺産に登録された宗像・沖ノ島関連遺産群。
その世界遺産の一つである宗像大社中津宮に、昨日、行ってまいりました。
大島へは、宗像市にあるJR東郷駅から西鉄バスに乗り換え約20分。
神湊波止場に行き、神湊港 渡船ターミナルから船に乗って、15~25分で着きます。
中津宮へは、徒歩5分程度なので、誰でも迷えずに行けるでしょう。
折しも、昨日は、旧暦7月7日。中津宮では、七夕祭りが行われる日でした。
中津宮も、階段に七色の敷物が敷かれたりと、様々な飾りがされていました。
ところで、七夕伝説は、中津宮のある福岡県宗像市の大島が発祥の地だそうですよ。
しかし、その内容は、一般的に知られているお話とは、少し異なっています。
宗像大社のHPには以下のように掲載されています。
そして、これには続きがあり、いつしか離れ離れになった二人の姿が消え、宗像の地で一緒に住むようになったのだとか。
だとしたら、ハッピーエンドで、めでたしめでたしですね。
一年に一度しか会えないなんて、かわいそうですからね。
いずれにしても、昨日の七夕の日には、織姫様と彦星様は、ご一緒にいると思える出来事がありました。
というのも、大島に着いてすぐ、沖津宮遙拝所に行ったのですが、鳶(トビ)とおぼしき鳥が、灯篭の上で、出迎えてくれたのです。
写真ではわかりにくいですが、向かって左の灯篭の上にとまっています。
そして、私が鳥居をくぐると、空へと羽ばたき、どこからともなく、もう一羽が現れ、二羽が円を描きながら優雅が飛んでいました。おそらく、ツガイなのでしょう。
もしかして、海の向こうの沖津島から、わざわざ来て下さった神の使いなのかもしれませんね。
鳶と言えば、饒速日命(ニギハヤヒノミコト)と長髄彦(ナガスネヒコ)、神武天皇の戦いに出てくるトビを思い出します。
また、彦星と織姫は、饒速日命と瀬織津姫がモデルという説もあります。
饒速日命は、宗像大社と何か関係がありそうですね。
しかし、同じ真名井の水で共通する天橋立にある真名井神社では、饒速日命と市杵島姫命がペアになっていました。
だとすると、市杵島姫命=瀬織津姫ってことになのかもしれません。
となると、大島の中津宮は、湍津姫神ではなく市杵島姫命?沖津宮は、饒速日命?
… なんだか、宗像には、謎が隠されていそうです。
織姫様と彦星様がご一緒にいると思われる出来事は、織姫神社でもありました。
中津宮の向かって左の丘には織姫神社、右の丘に牽牛神社があります。
そして、その間に天の川が流れています。
その織姫神社を参拝している時に、サワガニが、ひょっこり現れました。
残念ながら、一瞬の出来事だったので、写真に撮り損なってしまいましたが…。
サワガニなら、小さな小川でしかない大島の天の川は、難なく渡れます。
それに、星座のかに座のマークは、二つ巴紋のようにも見え、陰陽の2つの魂が融合しているようにも見えます。
サワガニは、川にいるカニ。川の神と言えば、瀬織津姫。
サワガニは、瀬織津姫の使い or 化身だったのかもしれません。
そんなこんなで、牽牛神社や中津宮も参拝し、真名井の水をいただいて、18時からある七夕祭を見るべきか、悩んでいたところ、いきなり雷鳴が…。
雲行きも怪しい。なんだか雨が降りそうだし、帰りなさいってことかも。
そう思った私は、七夕祭を諦め、まもなく出発するフェリーにギリギリセーフで乗り込み、帰路につくことに。
フェリーで渡り終えた途端、雨が降り出し、グットタイミングだったと思い知らされました。
ターミナルから出るバスに乗り込み、雨傘をさすこともなく、帰宅でき、ラッキーでした。
だいたい、台風直後の好天でしたし、最初から最後まで守っていただいていたかと思います。
有難いことです。
中津宮と沖津宮を隔てている海を渡るのには鳥(鳶)。
織姫神社と牽牛神社を隔てている小川を渡るのにはサワガニ。
海と川と両方で、2つのものを隔てているものを繋ぐ生物に出会えたことにも感謝いたします。