「地頭がいい」とは、どんな状況でも、自分なりの答えを見出せる能力の高いことを言います。
一般的な「頭がいい」人、学校の勉強がよくできる人は、情報(答え)を記憶し、必要とする時に引き出せる能力が高い、つまり情報処理能力の高い人です。
一方、地頭のいい人は、情報(答え)がなくても、自分で考え、判断し、答えを導き出す能力の高い人です。「頭がいい」と「地頭がいい」とでは意味が違うのです。
こういう人は、学校よりも、社会に出てビジネスの場で活躍する人が多いと言えるでしょう。
ビジネスの場では、予め、答えは用意されていないですからね。
また、どんな困難な状況でも屈せず、そこに光を見出し、前向き生きれる、生きる力が高い人でもあります。変化の激しい今の世の中では、必要不可欠な力を持っている人です。
あなたは、地頭がいいですか。また、地頭を良くしたいと思いませんか。
地頭がいい人の5つの特徴と地頭を良くする方法を紹介します。
自己診断し、また、地頭を鍛え、ビジネス能力や生きる力を身に付けませんか。
地頭がいい人の特徴
①物事の本質をつかむのがうまい
地頭がいい人は、『物事の本質をつかむのがうまい』という特徴があります。
同じように説明を受けても、理解が早く、物事の重要な部分を素早く見極めます。
そして、重要な部分に疑問があったら、すぐに質問し、理解を深めようとします。
なぜ、それができるかと言うと、「聞き上手」と言うのが一つの要因です。
人の話を真剣に聞き、話の趣旨を理解しようと努めます。
その際、固定観念や偏見にとらわれず、相手の話を最後まで素直に受け入れようとします。
途中で、理解した気になって、話の腰を折ったりはしません。
さらに、言葉だけでなく、相手の表情も見て、話の真相を深く読み取ろうとします。
また、「論理的思考力(ロジカルシンキング)が高い」のも要因しています。
話を聞きながら、頭の中で、筋道を立てて整理する能力が高いのです。
そして、道理に合わないことを見つけたら、疑問が生じ、質問します。
そうすることで、より深く理解し、物事の本質をつかんでいるのです。
なお、こういった能力が、コミュニケーション能力の高さにも影響しています。
②自分の軸で物事を判断する
地頭がいい人は、『自分の軸で物事を判断する』という共通点があります。
人の言葉や外からの情報を鵜呑みし、すぐに結論を出すようなことはしません。
一旦、受け止めた後に、自分の中で納得したものしか取り入れず、結論を出すのに情報が足りない場合は、自ら、積極的に情報を収集します。そして、集まった情報をもとに、様々な可能性を吟味し、最終的な判断を下します。
そうした自分の軸で物事を判断することが、習慣になっているのです。
そのため、人に指示や命令をされなくても、また、窮地に追い込まれても、自らの力で物事を解決する方向性を見出すことができます。
③想像力・発想力が豊か
『想像力・発想力が豊か』と言うのも、地頭がいい人の特徴の一つです。
決められたことを、間違えずに、坦々とこなすことよりは、何もないゼロの状態から、何か新しいものを築き上げる能力に長けています。
前例通り、マニュアル通りといった、人のマネに飽き足らず、自分なりの創意工夫をしようとします。また、その創意工夫も、理にかなったもので、改良・改善といったものが得意です。
固定観念にとらわれない柔軟な発想で、様々なアイデアを出すアイデアマンとも言えます。
そのアイデアは、今までの知識や経験は勿論のこと、直感やひらめきも取り入れます。
地頭がいい人は、右脳が発達している人とも言えるでしょう。
④好奇心旺盛で、探求心が強い
地頭がいい人は、『好奇心旺盛で、探求心が強い』という一面もあります。
様々なジャンルのものに興味を持ち、興味を持ったものを、知ること・体験することに、尽力を惜しみません。自分の心の赴くままに行動する、フットワークの軽い人とも言えるでしょう。
興味を持ったものを知るために、自ら様々なことを調べたり、人に会って話を聞いたり、実際に体験します。そうして得た知識・経験・ネットワークが、何かの場で活用できたり、何かのヒントになったりします。
地頭がいい人の好奇心こそ、アイデアの源であり、臨機応変に物事に対応できる応用力の基礎となっているのです。そして、一を聞いて十を知る、頭の回転の速さにもつながっています。
⑤チャレンジ精神がある
『チャレンジ精神がある』と言うのも、地頭がいい人の特徴にあります。
前例や常識にとらわれず、自由な発想で物事を考え、それを行動に移そうとします。
新しいことや失敗を恐れない勇気を持ち合わせているのです。
そして、その経験が、知識や自信となり、地頭の良さをパワーアップさせます。
地頭が良くなる方法
①自分で考える・発想するクセをつける
地頭を良くする方法は、まずは、『自分で考える・発想するクセをつける』ことです。
そのためには、日頃の小さなことから、自分の意思、感性で物事を選択したり、創意工夫するようにしましょう。
また、そういったクセや能力がつきやすい趣味や習い事をするのもよいかと思います。
絵を描いたり、何かを作るのもよいですし、とっさの判断能力が必要なスポーツをしてもよいかもしれません。暗記するだけでのもの、指示通りするだけのはものは、オススメしません。
②好きなこと・興味を持ったことを追求する
『好きなこと・興味を持ったことを追求する』ことも、地頭を鍛えるには、効果的な方法です。
好奇心の赴くままに、それらを追求することで、自ら考え、判断し、行動を取る能力がつきます。また、得られた知識・経験が、思わぬことで活用できたりします。
③人と会話をする
『人と会話をする』ことも、効率的に、地頭を鍛えることができます。
人と話をするには、相手の話の趣旨を理解する必要があり、また、相手に、自分の話を理解してもらうには、内容を筋道立て整理し、段取り良く、話をしていく必要があります。
そのため、論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛えるのに役立ちます。
また、それらを瞬間的に、何もない状態から、自らの意思、判断でしなければいけないため、発想力や判断力がつけるのにも役立ちます。
他にも、話には映像がないため、様々な場面を想像する想像力も必要になります。
人から知り得た情報は、知識となり、何かの場面で活用できるかもしれません。
人を会話することは、地頭を良くする総合的な力をつけることができるでしょう。
いかがでしょうか。
あなたは、地頭がいい人の特徴を持ち合わせていましたか?
5つのうち3つ以上、該当すれば、かなり地頭が良いかと思います。該当するものが少なかった方は、地頭が良くなる方法で鍛えて下さいね。