周囲に自分の価値観を押し付ける人はいませんか。批判ばかりする人はいませんか。
今の世の中、職場、学校、家庭など、相手を批判・否定し、自分の価値観を押し付ける人が溢れています。ネットやテレビでも、他人の非難や誹謗中傷が絶えません。
なぜ、批判ばかりするのでしょうか。自分の価値観を押し付けるのでしょうか。
彼らに、他人のことをとやかく言う権利はあるのでしょうか。
価値観を押し付ける人の心理・特徴と対処法をご紹介します。
価値観を押し付ける人の心理・特徴
![]()
では、まず、自分の価値観を押し付け、批判ばかりする人の5つの心理・特徴をご紹介します。
1.ルールを守らないのが許せない
価値観を押し付ける人には、『ルールを守らないのが許せない』という心理・特徴があります。
彼らは、国、会社、社会、学校など、様々なルールに従うのが当然と思っています。
また、常識や数の論理にも従うのを重んじます。
そして、それに従わない人が許せません。
その相手への批判・注意は正しい行為であり、自分は正義の味方なのです。
こういうタイプは、学校では、生徒の鏡、社会では、常識人なのでしょう。
一方、自分がない人とも言えます。自分の気持ちよりも、周囲の意見やルールを重視します。
本当は窮屈さを感じながらも、それに従うことを善とし、従わないのを悪として退治しようとします。ある意味、羨ましさの裏返しとも言えます。自由奔放なのが羨ましいのです。
2.相手を認めたくない
価値観を押し付ける人の心理・特徴には、『相手を認めたくない』というのもあります。
これは、現状に不満があったり、劣等感が強い場合に、そのような感情が湧きます。
現状に満足し、自信がある人は、他人に自分の価値観を押し付けたり、批判したりしません。
現状や自分に不満があるからこそ、「幸せそう」、「何かに優れている」、「成功している」など、恵まれている相手を見ると、嫉妬し、ケチをつけたり、引きずり下ろしたいのです。
自分が自分を認めていないからこそ、他人も認めたくないのです。
3.憂さ晴らし
価値観を押し付ける人の心理・特徴に、『憂さ晴らし』というのもあります。
これも、現状や自分に不満がある人が持つ心理・特徴です。
気分がむしゃくしゃし、ストレス解消のために、自分の価値観を押し付け、相手を批判します。
特に、その対象は問いませんが、手軽で身の危険がない相手が、格好の餌食になります。
職場では、後輩、部下、家庭では、子供が、上司や先輩、親の被害に遭いやすいと言えます。
また、身元を明かさず、好き放題、発言できるネットは、うってつけの場とも言えます。
自分の発言が、相手を傷つけたり、場合によっては、生活や人生にも影響を及ぼすことなど、お構いなしです。中には、そうなることを望んで、批判、非難、誹謗中傷を並べる人もいます。
誰かにしたことは、いつか自分に戻ってきます。憂さ晴らしは、違う方法ですべきです。
4.優越感に浸りたい
『優越感に浸りたい』というのも、価値観を押し付ける人の心理・特徴にあります。
劣等感や支配欲の強い人は、ルール、常識、前例、数の論理を盾に、正しさを主張します。
また、自分の経験を武器に、相手を押さえつけるケースもあります。
自分がわからないこと、都合が悪いことなど、適切な理由・説明ができない場合や、本質を突いた正論、価値観の違いを説き伏せるのに、そういったものは便利なのです。コントロールに役立つツールなのです。
そして、相手を押さえつけ、自分の思い通りにさせることに、優越感を持ちます。
愚かな上司、先輩、親、また、負けん気の強いタイプが陥りやすい行動と言えます。
5.親切と思っている
価値観を押し付ける人の心理・特徴に、『親切と思っている』というのもあります。
このケースに悪意はありません。善意から、自分の価値観を押し付けているのです。
無知というか、視野が狭いのです。そこに、相手の気持ち・意思は、抜け落ちています。
世の中の常識や一般論、自分の知識・経験から判断し、自分の考えが正しいと主張します。
母親やお節介焼きがやりがちな行為です。
過干渉は、個性を殺したり、本来、辿るべき人生を狂わせる可能性があります。
誰しも、自分の価値観・意思があります。
自分の人生は自身の責任で選択すべきです。失敗から学ぶこともあります。
余程のことがない限りは、各々の価値観・意思を尊重すべきではないでしょうか。
価値観を押し付ける相手への対処法
![]()
次に、自分の価値観を押し付け、批判ばかりする相手への対処法ご紹介します。
1.なるべく距離を置く
価値観を押し付ける相手への一つ目の対処法は、『なるべく距離を置く』です。
自分の価値観を押し付ける相手とは、なるべく距離を置くのが一番です。
必要以上に、見ない、近づかない。そして、極力、自分の思考から除外しましょう。
思考は現実化します。
嫌な相手を見て、イライラし、悪い妄想をすると、そういう未来を引き寄せます。
「触らぬ神に祟りなし」です。
批判の対象にならないように、不用意に近づかないようにしましょう。
2.刺激しない
価値観を押し付ける相手への対処法として、『刺激しない』というのもあります。
価値観が合わない相手と口論をしても、理解し合うのは難しく、疲れるだけです。
なるべく価値観に関わる話題はしないようにしましょう。
批判、否定、攻撃は、もっての外です。
かと言って、無視もよくありません。挨拶や、必要最小限の会話や行動はしましょう。
それを怠ると、批判の対象になります。
3.好きなこと・楽しいことに励む
『好きなこと・楽しいことに励む』ことも、対処法の一つと言えます。
それは、価値観を押し付ける相手に意識を向けないためです。
意識を向けなければ、相手を思ってイライラしなくてすみます。思考の現実化も避けれます。
自分の好きなこと・楽しいことに集中して、楽しい時間を持つことに専念しましょう。
但し、楽しかったことを話すのは、価値観が合う者同士にだけにしましょう。
合わない人に言うと、楽しい・嬉しい気分が台無しになる可能性大です。
いかがでしょうか。以上が、価値観を押し付ける人の心理・特徴と対処法です。
今の教育・社会では、ある価値観・考え方を植え付け、それに従うことを善しとしています。
特に、和を重視する日本では、皆と違うことすることは、嫌がられます。
そして協調性が重視されます。
でも、それは個性や自立心、独創性を損なわせることにもつながります。
自分が望む人生を歩むことも困難になります。
十人十色という言葉もあるように、様々な価値観があるのが当り前です。
価値観の多様性を認め、それを活かし、支え合って、個々が生き生きとした毎日を送れる社会にしたいですね。




