すぐに話の腰を折る人がいませんか。
人の話を最後まで聞かないで、途中で遮る人っていますよね。
一度ならまだしも、そういう相手は、平気で、何度も、話の腰を折ります。
話を遮られる方は、たまったもんではありません。ストレスが溜まり、イライラします。
彼らは、なぜ、話の腰を折るのでしょう。
そういう相手には、どう対応したらよいのでしょうか。
話の腰を折る人の心理・特徴と対処法をご紹介します。
話の腰を折る人の心理
話の腰を折る人は、どういう心理から、最後まで聞かないで、遮るのでしょう。
それには、様々な深層心理が隠れています。その代表的なものをご紹介します。
1.聞きたくない・早く終わらせたい
話の腰を折る心理には、『聞きたくない・早く終わらせたい』というのがあります。
それには、せっかちという性格が要因していることが多いでしょう。
人の話を長々と聞きたくないのです。
相手がダラダラと要領を得ない話し方の場合は、特に、腰を折る行為に出ます。
また、他者を気遣う余裕がない場合にも、話の腰を折るという行動を取りたくなります。
忙しい、疲れている、ストレスでイライラしている状態だと、自分のことで精一杯です。
夫や彼氏が話を聞かないと嘆く女性がいますが、男性は、会社や仕事のストレスを抱えていることも多いです。相手の状況を理解することも大切です。
他には、不都合なことを隠したい場合にも、話題を変えるために、相手の話の腰を折ります。
2.すぐに話したい
話の腰を折る心理には、『すぐに話したい』というのもあります。
これにも、せっかちな性格が要因することも多いです。待てないのです。
他には、話し好きというのもあります。
おしゃべりな人は、相手の話より、自分が早く話したくてウズウズしますからね。
後は、自己中・わがままな性格で、人のことなどお構いなしという相手もいます。
3.間違いを正したい
『間違いを正したい』というのも、話の腰を折る心理の一つです。
この心理のもとに、相手の話を最後まで聞かないのは、自信家や正義感が強いタイプが多いです。すぐに訂正したいという衝動にかられます。しかし、自分が間違っている場合もあります。
他には、明らかに間違った内容を話しているなど、話し手側に原因がある場合もあります。
親切心やお節介から、相手のことを思い、正そうとします。
4.自分を認めてほしい
話の腰を折るのには、『自分を認めてほしい』という心理も隠されています。
劣等感が強い人は、一目置いてほしいがために、自分が知っている内容を話したがります。
それが、話の途中だろうが、構いません。タイミング逃さず、自分が話すことが重要なのです。
話している相手や周囲の人に、自分が詳しいこと、優れていることを認めてほしいのです。
また、目立ちがり屋や負けん気の強い人も、自己アピールのために、話の腰を折るといった行為に出ます。
5.相手を認めたくない
『相手を認めたくない』というのも、腰を折る心理として挙げられます。
嫉妬心や、話す相手をよく思わないことから、相手を陥れるために、腰を折るのです。
相手に恥をかかせたい、困らせたいというのが目的なので、内容が正しくても、言いがかりをつけます。また、話題を変え、相手の邪魔をしようとします。
たちが悪い人間と言えるでしょう。
こういうタイプは、よく話を聞きもせず、言葉尻を捉えて、批判・非難に明け暮れます。
話の腰を折る人の特徴
では、次に、話の腰を折る人の特徴をご紹介します。
男性・女性問わず、話の腰を折るタイプには、傾向があります。
その主たるものを説明します。
下記、特徴を持つ相手には、気をつけましょう。場合によっては、対策も必要です。
1.せっかち
話の腰を折る人の、まず、一つ目の特徴は、『せっかち』です。
話の腰を折る人の心理の説明でも挙げたように、せっかちな人は、話を聞きたがりません。
要点のみを聞きたがります。
ダラダラと長い説明は、イライラします。
せっかちな人は、面倒くさがり屋で、待つのが嫌いなのです。
早く済ませようと、話の腰を折るのです。
2.空気が読めない
話の腰を折るタイプは、『空気が読めない』というのも特徴です。
自分のことしか考えず、その場の雰囲気や流れ、相手の表情などは、気にしていません。
自分の都合や目的を果たすために、話に割り込むのです。
3.デリカシーがない
『デリカシーがない』のも、話の腰を折る人の特徴です。
自分が話の腰を折ることによって、相手がどう思うかといった想像力がありません。
相手への配慮・思いやりに欠けているのです。
また、そのことに、当の本人は、気づいておらず、悪気がないことも多いです。
4.思い込みが激しい
『思い込みが激しい』というのも、話の腰を折るの代表的な特徴です。
「~に違いない」という勝手な憶測から、話の腰を折るのです。
こういう人は、早合点が多いので、よく失敗します。
勝手に誤解し、腹を立てたり、ストレスをためることも多いです。
視野が狭い、固定観念が強いのが原因です。頑固な性格が要因していることも多いです。
相手のことを、自分よりも下と思っていたり、信用していない時には、特に、話の腰を折る傾向が強まります。親、夫、上司といった立場の人が陥りやすい行動です。
5.プライドが高い
話の腰を折る人は、『プライドが高い』のも特徴です。
「自分が方が正しい」という絶対的自信や、「面目を保ちたい」、「バカにされたくない」といった体裁から、話の腰を折ります。
他には、「主導権を握りたい」、「上位に立ちたい」、「負けたくない」、「認めてほしい」、「尊敬してほしい」といった感情もあります。
なお、ある一定の地位にある人や、相手よりも立場が上の場合、また、その内容の専門家なども、プライドから、黙っておれず、話の腰を折ることも多いです。
話の腰を折る相手への対処法
話の腰を折る相手と会話したり、議論するのは疲れます。
しかし、そういう相手と、上手く付き合うには、どうしたらよいでしょうか。
話の腰を折る相手への対処法をご紹介します。
1.要領よく話す
まず、一つ目の対処法は、『要領よく話す』です。
話の腰を折る人には、せっかちが多いです。また、自分の話し方に問題がある場合はあります。
話を最後まで聞いてもらうには、要点のみを話すようにしましょう。
また、結論を先に言うのも効果的です。
回りくどい話し方をしていませんか。ダラダラと長い話は、誰でも嫌になります。
また、簡潔に話せば、相手も割り込む余地がありません。
2.最後まで聞くように促す
話の腰を折る相手には、『最後まで聞くように促す』ことも、効果的な対処方です。
話の腰を折る人は、意外と、無意識にしています。
立場が上の人や、親しくない相手には、難しいかもしれませんが、言える関係の場合には、相手に、最後まで聞くように言いましょう。
相手に気づかせることで、改善されることもあります。
なお、相手に言う際には、落ちついて、優しく促しましょう。
イライラして、怒り調子で言うと、収拾がつかないことにも、なりかねません。
3.話を聞いてから言い直す
話の腰を折る相手には、『話を聞いてから言い直す』ことも対処法と言えます。
話を最後まで聞かない人は、無意識な上、相手に気持ちに無頓着な傾向があります。
また、早とちりも多いです。
話の腰を折ったことを自覚してもらうために、再度、言い直すとよいでしょう。
その際には、必ず、相手の話が終わってからにしましょう。
また、相手の気分を損なわない配慮も必要です。
「~さんにお話しいただいたのですが…」と、前置きして、落ちついて話しましょう。
4.自分を納得させて受け流す
あれこれ言える相手でもない場合には、『自分を納得させて受け流す』ことにしましょう。
「話の腰を折る病気なんだ」、「悪い見本を見せてくれているんだ」など、自分を納得させて受け流しましょう。
対等に見るから、腹も立ちます。見方を変えることで、気持ちを切り替えることも可能です。
5.距離を取る
話の腰を折る相手には、『距離を取る』ことも、対処法の一つです。
必要最小限の接触にした方が、ストレスのもととなる出来事も起きません。
中には、どうしても接触が必要な関係もあるかと思います。
そういう場合にも、なるべく距離を取ったり、相手を刺激しないようにしましょう。
いかがでしょうか。以上が、話の腰を折る人の心理・特徴と対処法です。
話の腰を折る相手を上手くかわせるよう、少しでも、お役に立てれば幸いです。