週5日制、8時間労働、8~9時台出勤など、画一的な働き方に疑問を感じたことはありませんか。
なぜ、みんなが、同じように、働かないといけないのでしょう。
日本人は、働きすぎという声が多く、残業しない方向へと、世の中は、変わりつつあります。
しかし、強制的に、全員、残業させないというのも、疑問に感じます。
仕事量が減らなければ、残業をせざるを得ません。
状況により、残業をしないといけない時もあります。
確かに、日本人は、働きすぎです。長時間労働の問題は、確かにあります。
しかし、その前に、画一的な働き方を強要される方が、問題なのではないでしょうか。
世の中には、長時間、働きたい人もいれば、短時間で済ませたい人もいる。
また、本人の希望ではなく、そうせざるを得ない事情を持った人もいる。
もっと、個人が、自分に合った働き方を選択できる。
働き方の多様化を認めることこそが、必要だと思います。
週5日制、8時間労働、8~9時台出勤、副業禁止など、画一的な働き方を止める。
すると、どのようなメリットが生まれるのか。
画一的な働き方を止めるメリットをまとめてみました。
画一的な働き方を止めるメリット
「1日8時間は長い。きつい。疲れる。」、「なんで、毎日、こんなに働かないといけないのだろう」、「自分の時間が取れない」と、思ったことがある方も、多いのではないでしょうか。
画一的な働き方は、経営・管理側としては、管理が容易です。
しかし、画一的な働き方を強要することで、疑問や不満、限界が生まれます。
体力、集中力、早起きの得意・不得意、家庭環境、通勤のしやすさなど、一人一人の置かれた状況は異なります。それを無視して、みんな同じように働くことを求められても、無理が来ます。
個人が、もっと自分に合わせた働き方を選択できれば、どのようなメリットが生まれるか。
画一的な働き方を止めるメリットを考えてみました。
1.プライベートな時間の充実
画一的な働き方を止める一つ目のメリットは、『プライベートな時間の充実』です。
今の日本は、基本的に働きすぎです。
画一的な働き方を止める中で、短時間労働を推進するのは、不可欠です。
しかし、労働時間を短縮するのに、ただ、残業をなくせばいいというものでもありません。
育児、親子の介護、趣味、習い事など、空いた時間で何かをしようと思えば、もう少し、まとまっと時間が必要です。17時や18時に退社しても、できることは限られます。
例えば、9時に出社して15時に退社。また、午前のみ・午後のみといった半日勤務。
これなら、できることの幅も広がります。プライベートが充実します。
最近は、残業削減で、フラリーマンが増えているようです。
しかし、この問題は、時間が解決してくれるようにも思います。
長年、染みついた習慣や意識を変えるのは難しいですからね。
早く帰るのが当たり前化すれば、もっと時間を有効に使える人も増えるのではないでしょうか。
2.健全な心身の維持
画一的な働き方を止める二つ目のメリットは、『健全な心身の維持』です。
仕事には、ストレスは付きものです。通勤ラッシュ、長い労働時間、職場の人間関係、能力不足、評価・待遇への不満など、その原因は、多岐にわたります。
しかし、自分に合わせた働き方を選択できるようになれば、それを軽減することもできます。
ストレスだけでなく、体調不良や過労死の軽減にも、貢献するのではないでしょうか。
身も心もイキイキとして働ける。そんな働き方を目指したいものです。
3.仕事の効率化
画一的な働き方を止めることで、『仕事の効率化』というメリットも期待できます。
働き方が多様化すれば、「長時間勤務が当たり前」、「長く働いている人を評価」といった意識も薄らぎます。
そうすれば、短時間で、仕事のキリをつけよう、成果を出そうという人も増えます。
残業目当てに、ダラダラと仕事をしている人の居心地も悪くなるでしょう。
仕事の遅い人も、周囲の帰りが早くなれば、効率的な仕事の仕方に、真剣に向き合うのではないでしょうか。
仕事の効率が上がり、無駄な残業代を払わないでよくなれば、無駄な人件費を削減できます。
4.労働機会の拡大
画一的な働き方を止めることは、『労働機会の拡大』というメリットもあります。
一人の人の労働時間を短縮すれば、より多くの人が、仕事に就けるチャンスが生まれます。
短時間労働が当たり前化すれば、子育て世代や介護世代も、働きやすくなります。
高齢者にとっても、働きやすいでしょう。
その他にも、長時間労働に向かない人もいます。
そういう人たちが、社会参加できれば、日本の労働人口の減少といった問題にも貢献できます。
副業禁止を止めれば、もっと、労働人口の減少を補えます。
もっと働きたいという要望や、倒産やリストラのリスクにも、対応できます。
5.充実した人生の獲得
画一的な働き方を止めるメリットには、『充実した人生の獲得』もあります。
健全な心身、自由な時間を手にすることで、自分らしい人生を送れます。
仕事のために、したいこともでないという人も多いのではないでしょうか。
人生の大半を仕事のために費やすなんて、もったいないです。
やっと自由になれるのは、定年退職後だけだなんて、あんまりだと思いませんか。
その頃には、体力の他、気力、能力も低下し、したいことができるとは限りません。
働きたい人は、気が済むまで働けばいい。
でも、働かない、働きすぎない自由も認めるべきです。
生涯現役を目指している人もいるかもしれません。
しかし、それを実現するには、自分に合わせて、働き方を変える必要が出てきます。
若い頃と同じ条件・環境で働ける人なんて、そうそういません。
若い頃から、もっと自由な時間を手にし、自分らしく、充実した人生を送りたいものです。
いかがでしょうか。画一的な働き方を止めるメリットを5つあげてみました。
しかし、メリットがある一方で、デメリットもあります。
働き方が自由になれば、管理する側にとっては、従業員の管理や評価も難しくなるでしょう。
場合によっては、仕事の質の低下も考えられます。
働き方の多様化・自由化には、それらのデメリットへの対策も必要です。
また、働く側には、お金の問題もあります。
低賃金だと、生活費を得るには、長時間働かざるを得ません。
短時間で質の高い仕事をした場合には、賃金を上乗せするなどの工夫が必要かもしれません。
また、パートやアルバイトなどの短時間労働者は、フルタイム勤務よりも時給が安いのが現状。
長時間労働から抜け出すには、短時間労働者の待遇を見直す必要があるように思います。
働き方改革で、どのように変わるのか、注目したいと思います。