周りに、いつも人のせいにする人はいませんか。
自分に被害や影響がない場合はいいですが、人のせいにする人に、責任を押し付けられたり、いつも愚痴ばかり聞かされるのは迷惑です。
人のせいにする人は、なぜ、責任転嫁するのでしょうか。
また、こういう相手には、どう対応すればよいでしょうか。
人のせいにする人の心理と対処法をご紹介します。
人のせいにする人の心理
人のせいにする人の心理を5つご紹介します。男性・女性問わず、共通した内容です。
責任転嫁ばかりする人は、なぜ、いつも誰かのせいにするのか、その理由を把握しましょう。
1.自分は正しい
人のせいにする、まず、一つ目の心理は、『自分は正しい』です。
余程、自分に自信がない人や、誰かに虐げられた経験がない限り、大抵の人は、自分の言うことが正しいと思います。自信過剰なタイプなら、なおさらです。
それは、人は、自分の経験や知識を通して、物事を判断するためです。
相手に信頼を寄せてない限り、自分の知らないことを理解し、受け入れるのは難しいでしょう。
身近な相手は、日頃から、相手の粗や失敗も見てきているので、一層、疑いが強まります。
中には、自分が過ちに気づいていても、プライドの高さから、人のせいにする人もいます。
会社の上司、夫、親など、面と向かっている相手が、自分より立場が下と思っている場合は、特に、面子を保つため、目の前の相手や、他の人のせいにします。
2.責任を逃れたい
人のせいにする心理に、『責任を逃れたい』というのもあります。
自分に非があると、わかっていても、「立場が悪くなりたくない」、「面倒なことに関わりたくない」、「自分には荷が重い」など、自分勝手な思いから、他人に責任を押し付けます。
根本的に、無責任な性格と言えるでしょう。人間性に問題があります。
こういうタイプは、他人の手柄も平気で横取りします。相手の気持ちや立場など考えません。
また、依存心が強いタイプも、平気で人のせいにします。
自分で決断したり行動できない人に、責任を取る能力もありません。
相手に頼っておきながら、都合が悪いことが起きると、責任を押し付けます。
恩を仇で返すのです。
3.自分をよく見せたい
『自分をよく見せたい』というのも、人のせいにする心理の一つです。
自分に自信がなく、劣等感が強いタイプは、「認められたい」という気持ちが強いため、すぐに他人のせいにします。
また、劣等感がなくても、特定の相手に対し、自分をよく見せたい場合も、人のせいにします。
会社の上司や家族、または、好きな相手や尊敬する相手など、その後の人生に影響を及ぼす相手に「信頼を失いたくない」という強い思いから、誰かに責任をなすりつけます。
4.同情を引きたい
人のせいにする人には、『同情を引きたい』という心理もあります。
自ら被害者になることで、「自分を肯定してほしい」、「構ってほしい」という思いから、誰かのせいにします。
こういうタイプは、劣等感が強い、あるいは、孤独という特徴を持ちます。
また、中には、嫉妬心やストレス解消といった理由から、自分を被害者にし、「仲間を作りたい」、「誰かを陥れたい」と、特定の相手に、責任転嫁を行う人もいます。
5.自分の言いなりにさせたい
人のせいにする人には、『自分の言いなりにさせたい』という心理もあります。
自分に原因がありながら、目の前の相手に批判されたくないため、誰かのせいにします。
そうすることで、自分の言いなりにさせるのです。
表向きは、「自分は、そうしたいとは思っていないけど、仕方がない」という理由で、相手に、何かを指示したり、止めさせそうとします。
誰かを悪者にし、自分はいい人になって、相手を言いなりにさせる、ずる賢く卑怯な人です。
上司が部下に説得する場合や、尻に敷かれている夫が妻に、よく使う手ではないでしょうか。「〇〇が言うから…」は、単なる責任逃れです。大抵、その原因は、言っている本人にあります。
このタイプは、自分の目的のためには、平気で嘘をつきます。
人のせいにする人の対処法
人のせいにする人は、責任を押し付ける、なすりつけるのが、日常茶飯事です。
そのため、側にいると、ストレスが溜まります。
被害を受けない場合は、適当に受け流しておけばよいでしょう。
しかし、そうでない場合は、自分で身を守る必要があります。
しかし、責任転嫁する相手に、どう対応すればよいのでしょうか。
人のせいにする人の対処法をご紹介します。
1.適当に合わせる
人のせいにする人の対処法の一つ目は、『適当に合わせる』です。
まだ、被害が小さく、ちょっと目を瞑ればよい程度なら、一歩引いて、相手に合わせるのも、一つの対処法と言えます。
「小さな人間なんだな」、「寂しいんだな」、「認めてほしいんだな」と、相手の立場に立ち、大人な対応を心掛けましょう。
人のせいにしたがる人は、小心者や、プライドの高い人が多いです。
小さなことをウダウダ言うと、必要以上に落ち込んだり、逆切れしたりします。
人間関係を円滑にするには、小さなことなら、目を瞑ることも、必要です。
頻繁に続くようであれば、異なる手段を取りましょう。
2.丁寧に説明する
人のせいにする人には、『丁寧に説明する』ことも、対処法として有効です。
誰でも、自分が正しく感じます。そこに、面子や、何か特別な思入れがあれば、なおさらです。
自分に非がないにも関わらず、責任を押し付けられる場合には、丁寧に説明しましょう。
実際、自分の説明が悪い場合もあります。
そうでない場合も、よく知らない内容は理解しにくいものです。誤解も生じます。
その際、相手を非難するような態度は禁物です。
丁寧かつ温かみのある態度で、相手の立場に配慮しましょう。
それで、状況が好転することもあります。
3.相手の言い分を聞いて、時間をもらう
『相手の言い分を聞いて、時間をもらう』ことも、人のせいにする人への有効な対処法です。
まずは、相手の言い分を、相手の目を見ながら、じっくり聞きましょう。
視線を合わせることで、相手は嘘をつきにくくなります。
また、自分が悪かった点や、どうすればよかったのかを質問してみましょう。
その際、納得がいかなくても、話の腰を折るようなことはしないようにしてください。
相手が気分を損ね、ますます、あなたを否定的に見ます。
そして、聞くだけ聞いて、納得がいかない場合には、時間をもらいましょう。
その間に、誰かに相談したり、妥協案を検討することもできます。
お互い、冷静になることもできます。その場で反論しても、揉めるだけです。
特に、仕事や人生に大きな影響を与える場合には、感情のままに反論し、後悔しないよう、考える時間をもらいましょう。
4.相手に好かれる
『相手に好かれる』のも、人のせいにする人には有効な対処法と言えます。
人間、自分が好きな人には、責任を押し付けることはできません。
常日頃から、相手を褒める、相手の言うことを肯定するなどして、気に入られるようにしましょう。頼るのもよいかと思います
ただ、「それができるか」という問題はあります。
相手が、人間性に問題がある場合には、難しいでしょう。
自分の気持ちと相談し、割り切れる場合のみにしましょう。
無理すると、ストレスが溜まります。また、相手を調子に乗らせることにもつながります。
5.距離を取る
人のせいにする人への対処法として、『距離を取る』ことも必要です。
仕事相手や家族など、距離を取りにくい相手もいるかと思います。
しかし、責任転嫁ばかりする相手から身を守るためには、なるべく接触しないに限ります。
無視はイザコザを生むので、必要最小限の接触に留めましょう。
それでも、何癖を付け、責任を押し付ける相手には、関係を断つことも必要かもしれません。
いかがでしょうか。
以上が、人のせいにする人の心理と対処法です。
誰かのせいにするのは、基本的に性格が悪い人です。一緒にいると、ろくなことはありません。
様々な対処法を紹介しましたが、なるべく近づかないのが、一番かと思います。
人のせいにする人の被害に遭っている方に、少しでもお役に立てれば幸いです。