依存心が強い人はいませんか。
いつも誰かに依存し、一人では、決断、行動できない人はいませんか。
依存体質であることは、自らの人生を放棄しているようなものです。
頼られる方も、嬉しい反面、どっぶり依存されると、重荷になります。
自らが決め、行動し、責任を取ってこそ、自分の人生です。
依存心が強い人の特徴と対処法(克服方法・接し方)をご紹介します。
依存心が強い人の特徴
では、早速、依存心が強い人の特徴をご紹介します。
男性女性問わず、共通した内容です。
あなたや、周囲の方が、依存体質か、確認してみましょう。
1.自分の体に触る
まずは、日頃の仕草からわかる特徴です。
依存心が強い人は、頻繁に『自分の体に触る』習慣があります。
髪や鼻、唇など、自身の体の一部を触っていないと、落ちつかないのです。
これは、不安や緊張を和らげ、安心感を得るためです。
困った時、ピンチの時は、特に、その傾向が強くなります。
2.自信がない
依存心が強い人は、『自信がない』のも特徴です。
何かに劣等感を持っていることが多いです。
その内容は、容姿、生い立ち、学歴、仕事の能力、才能など、様々です。
他人を比べては、何かが劣っていると、落ち込みます。
また、誰かと比べられ、批判・否定された経験を持ち、トラウマになっていることもあります。
自らの意思し、成功した経験が少なく、自信が持てないのです。
自分が信用できず、ついつい、他力本願になってしまいます。
3.自分の意思がない
依存心が強い人は、『自分の意思がない』というのも特徴です。
今まで、誰かの指示、願望、マネ、また、世の中の常識や理想像といったものから選択を行い、自らの意思で生きていないのです。
その背景・原因としては、一つは、今の学校教育や社会に問題があります。
今の教育は、自ら考える力を身に付けるよりは、与えられたものを覚える暗記型の学習法です。これでは自立心は育ちません。依存を増長させます。
また、家庭環境にも問題がある場合もあります。いわゆる過保護に育てられた子供は、誰かに依存し、自立した行動が取れなくなります。マザコンが、その良い例です。
自分がなく、ただ周りに流されるだけでは、満足した人生を送ることは難しいでしょう。
4.従順
依存心が強い人は、『従順』という特徴もあります。
学校では「生徒の鏡」、家庭では「親孝行」と、いわゆる良い子タイプが多いと言えます。
あるいは、「いい人と思われたい」、「嫌われたくない」と、常に、周りの目を意識して生きているタイプも多いです。
いずれにしても、人当たり良い印象を与えます。
反面、周囲を重視し、自らの意思や個性がないので、人間的な魅力に欠けます。
長く付き合うと、物足りない印象も持たれることも多いでしょう。
5.責任感がない
依存心が強いは、『責任感がない』というも特徴です。
すぐに誰かに頼るため、何かがあった時に、どうしてよいかわかりません。
結局、誰かのせいにしたり、逃げたり、泣いたりして、済まそうとします。
自らの行動に責任が取れないようでは、仕事で成功したり、人間関係を良好に保つことも困難です。結果、自信が持てず、依存体質から抜けることができません。
依存心の克服方法
依存心を克服するにはどうすればよいのしょうか。
それには、以下の3つの対処法が有効かと思います。
依存心が強くて、お困りの方は、ぜひお役立てください。
1.自分の心を優先する
依存心の克服方法の一つ目は、『自分の心を優先する』です。
依存心の強い方は、長い間、自分の心を無視していませんか。
長年に渡り、自分を粗末にしていると、自身が何が好きで、何を望んでいるのか、わからなくなります。
世の中の常識や周囲のことは、ひとまず、置いておきましょう。
そして、心のままに、ワクワク、ホッとするものを選択してください。
2.意思表示をする
『意思表示をする』ことも、依存心の克服方法と言えます。
いつも、自己主張ばかりというのも考えものですが、何も自己表示しないのも問題です。
「文句、言わないだろう」と粗末に扱われたり、バカにされたりします。
日頃の些細なことはいいですが、重要な選択においては、意思表示してください。
「黙っていても、わかってくれるだろう」は通用しません。
人は、自らの都合のよいように物事を解釈します。
自らの身は、自分で守りましょう。
誰かに依存しても、誰も、あなたの人生に責任を取ることはできません。
3.小さな成功体験を積む
依存心の克服方法として、『小さな成功体験を積む』ことも大切です。
自信につながり、独立心を育みます。
食事のメニューや洋服を選ぶといった、日常の小さなことも、自らの意思で選択しましょう。また、意思表示を心掛けてください。
最初は、上手くいかなくても、回を重ねれば、誰しも上達します。
自信がついたら、もう少し、大きなことにも、挑戦してみましょう。
成功体験を積み、その内容を一つずつ大きくしていけば、そのうち依存体質から卒業できます。精神的に自立し、独立心旺盛な存在になっているかもしれません。
依存心が強い相手への接し方
いつも頼られて、お困りの方のために、依存心が強い相手への接し方をご紹介します。
対処法は、以下の3つです。お試しください。
1.相手の意思を尊重する
依存心が強い相手への接し方として、『相手の意思を尊重する』ことは、大切です。
何かを選択する際には、相手の意志を確認してください。
それが的外れなことでも、意見を聞き、どうしてそう思ったのかを尋ねましょう。
その際、真っ向から、否定するようなことはしないようにしてください。
自信をなくし、意思表示できなくなります。また、価値観は、各々違います。
意見が食い違う時は、話し合いをし、お互い、納得して、結論を出してください。
一方的に押し付けるようなことは止めましょう。その行為が、依存心を高めます。
2.すぐに相手の要求に応えない
『すぐに相手の要求に応えない』というのも、依存心が強い相手への接し方として、重要です。
何でも要求に応じたり、先回りして準備していては、依存心を増長させます。
本人がすべきことには手出しはせず、やり方やヒントなどを教える程度にしておきましょう。
答えを教えたり、要求をそのまま受け入れるのが、思いやり、優しさではありません。
3.褒める
依存心が強い相手への接し方として、『褒める』ことも、欠かせません。
依存心の強いタイプは、基本、自信がありません。
厳しいことを言ったり、無理やり強要しては、ますます、自信を失い、依存心が強くなります。
どんな小さなことでもよいので、良いことを見つけて、褒めるようにしましょう。
特に、本人の意思で選択・行動したことに褒めることは、依存から抜け出し、自立心につながります。
いかがでしょうか。
依存心が強い人の特徴と対処法(克服方法・接し方)は以上になります。
いろいろと書いてきましたが、人間関係を円滑に保つには、適度な依存も必要です。
あまりにも、誰かに依存する問題ですが、お互いが完全に自立し、互いを必要としないのも、寂しいものです。
特に、親を上司などは、子供や部下に頼られることで、自らの存在価値を見出すことも多いのではないでしょうか。
誰かに頼られ、感謝されることは、自信や生き甲斐にも繋がります。
各々の意思や存在を尊重しながらも、お互いの得意なことを活かしてサポートし合う。
そんな関係が築けると、双方にとっても幸せです。
依存心の強い方、また、誰かに頼られて、お困りの方に、少しでも、お役に立てれば幸いです。