なぜ、人は嫉妬するのでしょう。
仕事や恋愛など、様々な場面で、人は嫉妬します。
嫉妬したところで、状況は変わりません。イライラするだけです。
嫉妬する相手に、イライラや、辛い思いをぶつけても、関係が悪くなるだけです。
中には、嫉妬されて嬉しいという人もいますが、鬱陶しいと思われることの方が多いのではないでしょうか。
どういう心理から、また、どういう特徴の人が嫉妬するのでしょう。
嫉妬しない方法はあるのでしょうか。
嫉妬する人の心理・特徴と対処法をご紹介します。ストレスから解放されませんか。
嫉妬する心理
部下、同期、後輩、友達、彼氏、彼女、夫、妻、ご近所さんなど、様々な関係で、日々、人は嫉妬したりされたりしています。
なぜ、嫉妬するのでしょう。それには、どういう心理が隠されているのでしょうか。
しかし、その心理は、個々の関係によって異なります。
嫉妬する心理の代表的なものを5つご紹介します。
1.羨ましい
嫉妬には、『羨ましい』という心理があります。
嫉妬の対象である相手が、羨ましいのです。
自分にはないもの、また、自分以上のものを持つ相手が、羨ましくもあり、妬ましいのです。
努力すれば、簡単に手に入るものなら、嫉妬はしません。そうではないから、嫉妬します。
容姿、生い立ち、育ち、才能、能力、財産、地位など、その内容は、人により違います。
自分も、手に入れたい・そうなりたいけど、できないものを持つ相手に、嫉妬するのです。
2.認めたくない・負けたくない
嫉妬には、『認めたくない・負けたくない』という心理もあります。
相手が、自分にはないもの、また、自分以上のものを持っていることを認めたくないのです。
相手を認めることは、自分の負けを意味することになるからです。
それでは、自分が惨めです。周囲の目も気になります。将来への不安を感じる場合もあります。
認めたくないけど、認めざるを得ない状況に、不満や不安を感じ、嫉妬心を募らせます。
3.目障り
『目障り』というのも、嫉妬する心理の一つです。
自分の地位や立場を脅かす存在や、劣等感やトラウマを刺激する相手は、目障りなのです。
被害の有無は関係ありません。今、被害はなくても、将来、被害を受けそうな相手、また、過去に被害に遭った相手に似ている場合なども、目障りに感じます。
相手が、嬉しそうにしたり、楽しそうにしていると、メラメラと嫉妬心が湧きます。
周囲がチヤホヤしているのも許せません。
4.陥れたい
嫉妬には、『陥れたい』という心理も存在します。
努力では敵わない場合には、相手を陥れることで、心の平安を得ようとします。
嫌味を言ったり、悪口を言って足を引っ張たり、仲間外れをするなど、嫌がらせを行います。
相手が困るのが嬉しいのです。
相手が困惑する姿に、達成感や優越感を感じ、自尊心を保つのです。
5.自分から離れないでほしい
嫉妬する心理には、『自分から離れないでほしい』というのもあります。
これは、恋愛や、家族・友人関係など、相手に好感を持っている場合に起きます。
相手が、「自分から離れていくのではないか」、「手が届かない存在になるのではないか」と、不安になるのです。
そして、相手を自分のもとに置いておくために、嫌味を言ったり、問い詰めたり、批判したり、説得したりします。寂しいのです。
本人だけでなく、自分と相手の間を裂く、ヒトやモノやコトに対しても、嫉妬します。
嫉妬する人の特徴
嫉妬深い人には、何か特徴があるのでしょうか。
自分や相手が、なぜ、嫉妬してしまうのか理解できれば、注意や対策のしようもあります。
また、自分は嫉妬深いのか、診断することも可能です。
嫉妬する人の特徴を5つご紹介します。男性・女性問わす、共通した内容です。
1.自分に自信がない
嫉妬する人の、まず一つ目の特徴は、『自分に自信がない』です。
劣等感が強く、自己評価が低い傾向にあります。
表面上、自信があるように振る舞っていても、心の中では、自分に不満を抱いています。
だからこそ、堂々としていて、自信に満ちている人、輝いている人に、嫉妬します。
他人の羨ましい所ばかりに目が行き、そうなれない自分にジレンマを感じ、嫉妬します。
2.負けず嫌い
嫉妬する人は、『負けず嫌い』という特徴もあります。
常に、自分と他人を比べ、自分が負けていると、相手を嫉妬します。
何でも、自分が一番でないと、気がすみません。
見方を変えると、わがままな性格とも言えるでしょう。
その嫉妬心をプラスに変えて、自分を良い方向に変える努力をすればよいのですが、相手を妬むといった行動に出る人も少なくありません。
3.プライドが高い
嫉妬する人は、『プライドが高い』という特徴もあります。
自分は、周囲より上という意識が強く、自分の上を行く相手の存在を疎ましく思います。
それが、年齢、勤続年数、地位、学歴、容姿など、何かにおいて、自分よりも下と思っている相手には、なおさらです。
自分の専門・得意分野で負けるのも、許されません。
また、体裁も気にします。周囲が、自分をバカにするのが許せません。
自尊心が強く、自分の価値を下げる存在に、嫉妬します。
4.現状に不満がある
嫉妬するのには、『現状に不満がある』という特徴もあります。
今の自分に不満があるからこそ、満たされた感じのする相手に嫉妬します。
いつも、楽しそう、嬉しそう、周囲に人気がある人に、嫉妬するのです。
相手が、自分に何をしたわけでもないのに、幸せそうな人に嫉妬します。
現状に満たされている人は、誰かを傷つけようとは思いません。喜びを分かち合おうとします。
嫉妬心の強い人は、それをも曲げて取り、嫌味や悪口を言ったりします。
5.所有欲が強い
嫉妬するタイプは、『所有欲が強い』のも特徴です。
親子、夫婦、恋人であっても、相手は、自分の所有物ではありません。
自分の思うように行動しないのが、当たり前です。誰と一緒に行動しようが、個人の自由です。
嫉妬するのは、相手を信頼していないからです。もしくは、自分に自信がないのが原因です。
また、嫉妬深い性格の人は、物欲、金銭欲、権力欲など、あらゆるものを持とうとします。
すると、それが持てない時や、自分よりも持っている人がいると、嫉妬することになります。
嫉妬しない方法
人が集まる所、人間関係において、嫉妬は、つきものです。
しかし、嫉妬しても、状況はよくなりません。
相手を陥れたり、戒めることで、一時的に状況がよくなっても、根本的な解決にはなりません。
嫉妬をなくすには、どうすればよいのでしょうか。
中には、嫉妬深い自分を直したいとい方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
嫉妬しない方法を3つに絞り、ご紹介します。
1.相手の努力や苦労を見る
嫉妬しない方法の一つ目は、『相手の努力や苦労を見る』です。
嫉妬心の強い人は、相手の羨ましい部分のみを見がちです。
しかし、人間は、いろいろな側面を持っています。
容易に成功したように見えても、陰では、人の何倍も努力や苦労をしていることは、ざらです。
生い立ちや育ちなど、何の努力もせずに、良い思いをしているように見えても、陰では、人には言えない辛い経験をしていることもあります。
相手の表面だけを見て、嫉妬するのは、愚かなことです。
相手を羨ましく思うのなら、努力や苦労など、見えない部分も、見るようにしましょう。
そうすれば、嫉妬が消えるのではないでしょうか。また、相手から学ぶこともできます。
2.自分の良さを発見・伸ばす
『自分の良さを発見・伸ばす』ことも、嫉妬しないようにするには、大切なことです。
嫉妬心は、自分への不満の表れです。自分に満足していれば、人のことのは気になりません。
誰かに嫉妬した時には、自分は、「自分の良さを知らない」、「自分を伸ばし切れていない」と思いましょう。
誰にでも、長所や、人より優れたことがあります。
嫉妬する人は、それに気づいていないのです。また、気づいていても、伸ばし切れていません。
嫉妬する時間があるのなら、一つでも多く、自分の良さを発見しましょう。
それには、様々な経験をしましょう。一人でも多くの人と触れ合いましょう。
また、自分の良さを伸ばすには、努力や戦略も必要です。
嫉妬する時間を自分を伸ばす、また、活かす時間に使いませんか。
3.ワクワクを追求する
嫉妬しない方法として、『ワクワクを追求する』ことも重要です。
嫉妬深い人は、他人の羨ましい所ばかりを見て、イライラし、自分を不幸にします。
それよりは、気持ちがワクワクする、楽しいことに目を向けましょう。
そして、ワクワクを追求しましょう。
自分が幸せであれば、嫉妬心は湧きません。
自分が幸せな気分になることに時間を使いましょう。
いかがでしょうか。以上が、嫉妬する人の心理・特徴と対処法です。
嫉妬する人は、相手の良さや、自分と他人に違いに敏感とも言えます。
その能力を他人に向けるのではなく、自分に向け、自分に磨きをかける、活かすことに使用していただければと思います。
この内容が、嫉妬にお困りの方に、少しでも、お役に立てたら、幸いです。