向き合って座っている男女

する側、される側も、不快な気持ちにする「嫉妬」。

職場では、嫉妬が原因で、人間関係に問題が生じることも多いのではないでしょうか。

嫉妬と言えば、女性のイメージが強いですが、男性の嫉妬も、なかなかのものです。
しかし、性別により、内容に違いがあります。

長年の会社生活からその違いを分析し、それぞれが嫉妬しやすいものをまとめました。

職場の人間関係の改善に役立てていただければ幸いです。

職場における女性の嫉妬と男性の嫉妬

嫉妬されやすい男女

では、職場における嫉妬の内容を、男女別にご紹介させていただきます。

1.女性が嫉妬しやすいもの

  • 容姿
  • ファッション
  • 男性社員の扱い
  • 上司の扱い
  • 先輩の扱い

女性は、周囲にチヤホヤされて、幸せそうな人に嫉妬します。

美人、かわいい、スタイルがよいといった容姿が整った人や、ファッションセンスの良い人、中でも男性受けのするファッションを着こなすような人は、嫉妬の的です。

嫌味を言ったり、意地の悪いことをしたりして嫉妬します。
それでいて、その人のマネをしたりもします。

また「なんであの人だけ!」という特別扱いも嫌います。

男性社員に親切にされたり、上司や先輩に可愛がられる人も、嫉妬の対象です。

基本的に、女性は、自分よりも強いものに可愛がられたい、守られたいという意識が強い人が多く、それが、自分よりも優遇されている人が許せないのでしょう。

嫉妬の対象は、主に女性です。

2.男性が嫉妬しやすいもの

  • 社内での地位(肩書き・年収)
  • 仕事の能力
  • 学歴
  • 女性社員の扱い
  • 容姿

男性は、自分よりも社会的地位や能力が高いことに嫉妬する傾向が強いです。

その対象は、同期や後輩といった男性に対してもそうですが、仕事のできる女性に対しては、より一層、その傾向が強まるように思います。

その女性よりも、自分が地位や能力的に余裕がある時はよいのですが、自分の立場が危ういと感じた途端に豹変します。

それは、男性に対するものよりも激しく、何とかして引きずり降ろそうとする人もいます。

世の中では、女性の社会進出が謳われていますが、男性にとって、女性は、頼られたい、守りたい存在であってほしいようです。

また、女性にモテたり、頼られる男性も嫉妬の対象です。

3.その他

  • 生い立ち・育ち
  • 性格

その他、挙げるとすれば、これは男女共通ですが、生い立ちや育ち、性格も嫉妬の対象です。

実家がお金持ちだとか、親が社会的地位が高い職業に就いていたり、いかにも可愛がられて育ったような人は、嫉妬されることが多いですね。

また、自分にはない性格の持ち主も、嫉妬されたりします。

特に、いつも明るくて楽しそうな人は、多くの人に親しまれる一方で、一部の人には、極端に嫌われたりもします。

もって生まれたもので、自分の努力では、なかなか手に入らないものは、嫉妬の対象になるのでしょう。

いかがでしょうか。以上が、職場における女性の嫉妬と男性の嫉妬です。

人は、自分にないものを相手に見つけると嫉妬します。

しかし、嫉妬したからって、何もよいことはありません。

嫉妬心の強い人は、見方を変えると、相手の良さを感じる能力が高かったり、自分と他人の違いに敏感な人とも言えます。

それをプラスに変えて、相手の良さを吸収したり、自分の良さに磨きをかける方向にエネルギーを使いたいですね。

また、嫉妬されやすい人は、まずは、必要以上に相手の嫉妬心を刺激するようなことはしないことです。

嫉妬を感じたら、その相手を褒めたり、頼ったり、感謝したりして、相手を認める機会を多く持ちましょう。

それでも、嫉妬がおさまらず、不快な気分にさせる相手とは、なるべく、距離を置いた方がよいかもしれませんね。

また、職場においては、一人の人に人気が集中したり、優遇されたりすると、職場の人間関係が悪くなります。

嫉妬する側、される側の当事者だけでなく、周りの人、特に管理職の人は、その辺の気づかいも必要のように思います。