頑張る女性

「一生懸命、頑張ります!」、「頑張れ!」、「頑張りが足りない」など、私たちは、普段、何気なく『頑張る』という言葉を使っています。

でも、『頑張る』ことって、本当にいいことなのでしょうか?

頑張れば、幸せになるのでしょうか?

一生懸命、頑張っているのに、「頑張れ!」なんて言われると、「まだ、頑張らないといけないの?」とウンザリすることもありますよね。

頑張る』とは、一般的に、「目的のために、困難に耐えて努力すること」を意味します。

その意味自体は、決して、悪いことではありません。

しかし、日本では、何かにつけて『頑張る』ことが要求されます。

ひたすら困難に耐え、努力をし続けないと、幸せは手にすることができないのでしょうか?

確かに、戦後、焼け野原の状態から、国民総出で頑張ったから、日本は経済大国になりました。

そして、多くの国民が美味しいものや便利なものを手にし、豊かな暮らしを手に入れました。

バブル期には、みんなで浮かれ、贅沢三昧。

人生を満喫した方も多いのではないでしょうか。

しかし、今はどうでしょう。

経済は冷え込み、多くの国民が、心身共に疲れ切っています。

心は満たされず、世の中は、不満や怒りが蔓延しています。

そして、互いを罵り合ったり、親子で殺し合ったり、自殺したり…。

それは、頑張りが足りないからなのでしょうか?

いいえ、頑張った結果です。頑張りすぎたのです。

頑張る』の漢字は、実は、当て字だそうです。

語源は、一定の場所から動かないという意味の『眼張る』、あるいは、自分の考えを押し通すという意味の『我を張る』から来ているという説があります。

いずれの説にしろ、誰かが『がんばる』という言葉に、『頑張る』と漢字を当てたのです。

そして、戦後、『頑張る』ことが推進され、私たちは頑張ってきました。

』という漢字には、融通が利かない、偏屈、片意地、丈夫といった意味があります。

そして、『張る』という言葉には、 伸ばし広げる、大きく膨れる、強く盛んにある、対抗する、自分の気持ちや考えなどを押し通す、見栄を張るといった意味があります。

つまり、どちらも同じような意味の言葉であり、『』に『張る』をプラスすることで、より、その意味を強めているのです。

頑張る』とは、「聞く耳を持たず、我を押し通す」こと。

他人なんてどうでもよい。むしろ、他人と敵対し、私利私欲に突き進む」ことです。

頑張った結果、疲れ果て、不満や怒りが蔓延しているのも、当然の結果です。

では、本来の『がんばる』という言葉には、どういう意味があるのでしょうか?

カタカムナ48音の思念(言霊)表によると、『がんばる』の言霊は下記の通り。

』→ 数霊25 → 力の反転(反対)

』→ 数霊48 → 掛かる音を強める

』→ 数霊42 → 引き合うの反転(反対)

』→ 数霊12 → 留まる、止める

つまり、上記をまとめると、『がんばる』の言霊は、真心(愛)を中心に留める、統合するという解釈ができます。

次に、はせくらみゆきさん、深田剛史さん著書の数霊に秘められた宇宙の叡智で、同じく『がんばる』の言霊をみてみましょう。

』→ 数霊51 → 柔と剛を併せ持って現状を打破する、勇気、克服

』→ 数霊10 → 統合と始まりを表す

』→ 数霊66 → 強い意志と慈愛

』→ 数霊43 → :決心・運命・永久

つまり、『がんばる』には、強い意志と慈愛を持って運命を貫くパワーがあるようです。

私たちは、神の分け御霊。

その分け御霊である魂は、心の中心にあり、真心(愛)でできています。

がんばる』とは、いつも、真心(愛)を中心に据えた軸で物事を判断し、強い意志と慈愛を持って、己の人生を全うするという意味、パワーが宿る言葉なのかもしれません。

そうすれば、幸せになるよ。だから、がんばりなさい」と言うことなのでしょう。

頑な』の対義語の『素直』とは、神である自分でいることです。

そして、『張る』の対義語は、緩む、柔軟です。

つまり、『頑張る』という当て字は、本来の意味と真逆なことを意味しています。

頑張ると幸せになるか。

その疑問には、『NO』と言えるでしょう。

むしろ、頑張らない方がいい。素直で柔軟な心を持っていた方が、人は幸せになれる。

眼晴る』とか、『顔晴る』、『願晴る』、『願春』ならよいかもしれませんが…。

何気なく使っている『頑張る』という言葉。

そろそろ、使うのを止めませんか。

使うなら、本当の意味で使いませんか。