WordPressの本番環境をローカル環境に移行する方法

WordPressの本番環境をローカル環境に移行できると便利ですよね。

しかし、いざしようとすると、なかなか大変な作業となります。
そういう私も、うまくいかず、何度、あきらめようとしたことか…。

しかし、試行錯誤の末、初心者でもできる簡単な方法に辿り着きました。

それは、WordPressのバックアッププラグイン『BackWPup』とローカル環境を構築するツール『Local by Flywheel』を使用した方法です。

BackWPup』も『Local by Flywheel』も、誰でも簡単に扱えるツールです。

その組合せにより、初心者でも簡単に、WordPressの本番環境をローカル環境に移行できます。

WordPressの既存サイトをローカルにコピーし、テスト環境を構築したい方、また、それが上手くいかず、お困りの方のために、簡単な方法をシェアします。

WordPressの本番環境をローカル環境への移行する手順

WordPress本番環境のローカル環境への移行手順

WordPressの本番環境をローカル環境へ移行するには、下記3つのステップが必要です。
順を追って、ご案内しますので、最後まで作業を進めましょう。

  1. 既存WordPressサイトのコピー:BackWPupでバックアップを取る
  2. WordPressのローカル環境の構築:Local by Flywheelで作成
  3. 本番環境をローカル環境へ移行:既存サイトがローカルで作動するよう調整

1.既存WordPressサイトのコピー

既存のWordPressサイトをすべて(サーバー上のファイル+データベース)をコピーします。

WordPressのバックアップ方法』の「BackWPupの導入」と「手動バックアップの設定方法」を実施後、「BackWPupの操作・動作の確認」を参照して、すべてのデータのバックアップの実行とダウンロード行ってください。

2.WordPressのローカル環境の構築

次は、『Local by Flywheel』を使用し、ローカル環境にWordPressを作成します。

具体的な方法は、『WordPressのローカル環境の作り方 』をご参照ください。
なお、最後のWordPressの日本語化は、しなくて結構です。作業が無駄になります。

3.本番環境をローカル環境へ移行

本番環境をローカル環境へ移行する女性

準備が整ったら、いよいよ、本番環境をローカル環境へ移行します。
下記手順に従い、作業を進めてください。

1.本番環境のデータベースをローカル環境へ移行

Local by Flywheelの管理画面の「DATABASE」の「ADMINER」をクリックします。

Local by Flywheelの管理画面

データベースの画面が表示されたら、「インポート」をクリックします。

データベースの画面でインポートをクリック

インポート画面が表示されたら、「ファイルをアップロード」の「ファイル選択」をクリック。

インポート画面でファイル選択を押す

先程、準備した既存サイトのコピー(本番環境のバックアップ)の中にある「sql.gzファイル」を選択します。

本番環境のsql.gzファイルを選択

選択できたら、「実行」をクリックしてください。

本番環境のデータベースをインポート

~クエリーを実行しました」と表示されたら、本番環境のベータベースの移行は完了です。

本番環境のベータベースの移行完了

2.本番環境のファイルをローカル環境へ移行

一旦、Local by Flywheelの管理画面の「STOP SITE」をクリックし、ローカル環境を停止します。
その後、サイト名の下にあるアドレス横の「」をクリックしてください。

Local by Flywheelの管理画面からデータを開く

サイト名を同じフォルダーが表示されたら、「app」の中の「public」をクリックします。

ローカル環境のデフォルトのpublicデータ

public」の中に、本番環境の下記3つ以外のファイルを上書き保存します。

【上書き保存しないもの】

  • .htaccess
  • wp-config.php
  • wp-login.php

すべてのデータを上書きすると、Local by Flywheelが動作しません。ご注意ください。

本番環境のpublicデータ

3.既存WordPressサイトがローカルで作動するよう調整

Local by Flywheelの管理画面の「START SITE」をクリックし、表示が「STOP SITE」になったら、「DATABASE」の「ADMINER」をクリックします。

Local by Flywheelの管理画面

wp_options」をクリック後、「データ」をクリックします。

wp_optionsテーブル

siteurl」と「home」横にある既存WordPressサイトのアドレスを、ローカル環境のサイトのアドレスへに変更するため、「編集」をクリックします。

wp_optionsテーブルのデータ画面

既存WordPressサイトのアドレスをローカル環境のサイトのアドレス(http://サイト名.local)に書き換え、「保存」をクリックします。(「siteurl」と「home」の両方とも修正ください。)

wp_optionsの編集

もとの画面に戻り、アドレスが変更されていれば、完了です。

wp_optionsの編集後

Local by Flywheelの管理画面の「ADMIN」をクリックすると、WordPressのログイン画面を表示されます。ログインして、既存サイトの内容になっているか確認しておきましょう。

Local by Flywheelの管理画面

なお、WordPressのログイン画面を表示されず、エラーになった場合は、ブラウザを更新しください。おそらく、それで正常になるかと思います。